第5話
自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64525581.html
「年間予定の続きを話すわね。楽しい楽しい夏期休暇と遠征が終わったら、9月は第2回中間試験よ」
「また試験ですかぁ……」
「学校が決めたことだから諦めなさい。ただ、このクラスはちょっと違って、遠征での成果を見させてもらう予定よ」
「遠征での成果?」
「ま、それはその時になったらのお楽しみ、ってことで」
ますます遠征で何させられるか心配になってきた……。まぁ学校だからあまり危険なことはしないだろうけど。
あぁいや、冒険科なのに危険なことがない方がないか。
「そして10月は最大のイベント、学園祭よ」
「待ってました! このクラスは何するんですか!?」
「フィルさん、あなたちょっと落ち着きないわよ」
「う、ごめんなさい……」
フィルさん、やっぱりお祭りごとすきそうだなぁ。
「毎年10月に3日間行われるこの学園最大のイベント。このクラスで何をするかは夏ごろ相談するとして、あなたたちには3日目に行われる秋期武術大会に出てもらうわ」
「またですか……」
半分あきらめたようにメーノがつぶやく。
「秋期に限り、一般のお客さんがたくさん来るわ。このクラスの恥さらしにならないように頑張ってね。あ、そうそう。私の友人とか、有名な冒険者もちらほら来るから、アピールするいい機会かもね」
「!」
それはいい機会だ。すでに多少は知れ渡ってるとはいえ、直接現役の冒険者に見てもらえるなんて。秋までにもっと腕を磨かねば。
「11月は1週間授業を休講して第2回遠征を行うわ。夏とは違う場所で、また実習をしてもらいます」
「やっぱり場所は教えてくれないんですかー?」
「その時になるまで楽しみに待ってなさい。……まぁでもヒントをあげるわ。夏と秋で正反対の性質を持った街に行きます」
正反対の性質……? 田舎と都会、みたいな感じかな。
「12月は第3回中間試験、そして冬期休暇よ。冬は年末年始だし、特に何もないわ。実家に帰って家族と過ごすでもいいし、どこか個人的に旅行行くでもいいし、学校で私とお勉強でもいいわよ?」
「フィーネちゃんはどうする?」
「冬のことを今聞かれてもねぇ」
「だ、だよね」
ふむ……去年はどうしたっけ。あれ、覚えてないなぁ?
「1月は今年度最後の武術大会よ。普通のクラスの1年生もだいぶ力がついてくるころだから、気を抜かずに挑むこと」
そっか、さらっと話聞いてるから実感ないけど、1月ってことは来年になってるのか。そのころ私はどうなっているんだろう。普通のクラスの生徒に負けるようなことがあったらぞっとする。
「2月はほぼまるまるひと月かけて、第3回遠征よ。ここもヒントをあげるわ。夏と秋は国内だけど、冬は海外よ」
「海外まで行くんですか!?」
「まぁあまり遠くまでは行かないけどね。基本的に私しかついていかないし」
海外かぁ。国内ならそこそこいろんなとこ行ったけど、流石に他の国まで行ったことはないから、ちょっと楽しみかも。
「そして3月は学年末試験。1年間の集大成として、このクラスでは『あること』をしてもらう予定です」
「『あること』……教えてくれるわけないですよね?」
「ええ、もちろん。まぁまだ大まかにしか決まってないってのもあるけどね」
何をさせられるんだか……。まぁでも『学年末試験』ってことは何が何でもクリアしなきゃならないんだから、ドーンと来い!
「簡単にだけど、これで年間予定の説明を終わるわ。質問あるかしら?」
月ごとにそこそこ聞いたし、特にないかな。
「……とりあえず大丈夫そうね。それじゃあ今日はこれで解散。明日から授業が始まるから、今日はさっさと寮に帰って寝なさい。あ、私は教師用の寮にいるから、何かあったら入口の警備員に言って呼んで頂戴。じゃあ……メーノさん、号令かけてもらっていい?」
「え、私ですか!?」
「ええ、なんか一番日直っぽかったから」
「そ、そうですか……」
「じゃあお願いね」
「はい。起立、気を付け、礼」
『ありがとうございました』
今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!