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終ノ少女  作者: 終花みずき
終ワリノ始マリ ~入学式~
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第4話

自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64515551.html

「『精鋭クラス』――がどんなのか簡単には中等部の時に聞いてるわね?」

「中学3年の時点で、ある一定条件を満たした生徒が3人以上学年にいた場合、高校1年より発足する特別カリキュラムのクラス、ですよね」

 メーノが答える。

「しっかり聞いてるわね」

「先生~、質問です」

「何かしら、フィルさん?」

「『一定条件』って結局なんなんですか?」

 みんな気になっているであろうことをフィルさんが率先して訊いてくれた。

「……それは秘密。ただ、君たち5人の共通点を見つければ、わかると思うわ」

「やっぱ教えてくれないのかぁ」

 うーん、5人の共通点って何だろう? 私とメーノですらあまり見つからない。

「まぁ話せるときが来たら教えるわ。さて、この精鋭クラスは普通のクラスとは違ったカリキュラムで3年間の授業が行われるわ。年間予定と合わせて、それを今から説明するわね」


「まず4月はさっきの入学式。授業は普通のクラスとそれほど変わらないわ」

「もっとなにか実戦とかないんですか?」

「まだ始まったばかりよ。君たちがどれほどのものかちゃんと見てみたいし、何よりお互いを知らないのに協力して戦えるかしら?」

「うっ、おっしゃるとおりです……」

「というわけで、年間予定にないけど近々合宿するわ」

『えっ!?』

 いきなり合宿……ゲームできなくなるなぁ。

「日程は追って連絡するわね。まぁ私含め6人ですし、気楽にね」

「合宿かぁ~、楽しみだね!」

「……うん」

「続いて5月。春の武術大会に出てもらうわ。もちろん強制参加」

「えー……」

 一番そういうことが嫌いなメーノからため息が漏れる。

「普通のクラスなら選抜者だけだけど、このクラスは全員参加。もちろん、必ず勝てとは言わないわ。上級生もいるしね。今の自分の実力がどんなものか知るためのものよ」

「どうしても参加しなきゃだめですか……?」

「ええ」

「うー……」

 うなだれるメーノ。

「嫌がってるけど、メーノ出たら絶対勝てるじゃん」

「そういうのが嫌なの知ってるよね……?」

「う、うんまぁ」

 5月までになんとかしてあげたいけど……すでに十数年の付き合いなんだよなぁ。

「6月はお待ちかねの中間試験よ」

「いや、誰も待ってないでしょう……」

 この先生、もしかして生徒いじめるの好きなタイプなのかな……? フレンドリーでいいけど。

「試験は普通のクラスと変わらないわ。一般教養と実技の2つ。実技はともかく、一般教養は頑張りなさいよ? あまり低いと補習だからね」

 まぁ……頑張ろう。

「あと、高等部から結果は全て掲示板に貼りだされるわ。精鋭クラスの恥さらしにならないように頑張ってね」

「なんでわざわざそんなことを……」

 シオンがいらだったようにつぶやいた。

「そして7月は夏の武術大会ね。前回の反省を踏まえて、上位を目指せるようにね」

「またやるんですか……」

「メーノ、諦めよ?」

「うー……」

「で、8月は夏期休……」

「待ってました!!」

「フィルさん、静かにしなさい。あと先走りすぎ」

「……ごめんなさい」

 まぁ要するに夏休みってことで……

「……夏季休暇ですけど、精鋭クラスは殆どないものと思ってください」

『えー!?』

 夏休みがほとんどない……ですと!?

「まぁちょっと待ちなさい。長期休暇を使って、このクラスは遠征に行きます」

「遠征?」

「ちょっと遠くまで行って、いろいろ実習をしてもらうわ。行き先や細かいことはまだ内緒。まぁその中で自由時間も結構あるから、夏休みにみんなで旅行行くくらいの感じに思ってればいいわ」

 遠征ねー。楽しみではあるけど、何させられるんだか。

 しかしそれだったら春休み旅行しなきゃよかった。まぁ学校だしもっと遠くまで行くだろうし、大丈夫か。


一身上の都合で、金曜更新の予定のところ1日遅れて今日更新しました

昨日続きを待っていた方、本当に申し訳ありませんでした

次回以降はなるべく金曜に更新するようにします

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