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終ノ少女  作者: 終花みずき
氷結の魔 ~祠・第二層~
39/146

第39話

前回更新予定日(9/30)は、一身上の都合でお休みさせていただきました 申し訳ございません


自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64901273.html

 ルーシーの叫び声と魔物の咆哮を聞いた私とフィルは、即座に聞こえた方へと向かった。

「ルーシーの声が聞こえたのは……あっちか!」

 そして向かった先、それはこの前メーノを説得した場所、要するに第二層の最奥だと思われる場所だった。

 前は魔物も何も現れなかった場所、そこに今は巨大な氷の塊がいる。よくみると、その中に本体らしき黒い球体型の魔物が入っている。

「ルーシー!?」

「……っ」

 ハッキングを駆使してなんとか攻撃を受けないようにしているルーシー。

しかし、それもそろそろ限界そうだった。

 そんなこんなしてるうちにメーノとシオンと先生もやってきた。

「なにあの魔物……」

「シオン、そんな感想言ってる暇があったらルーシーを助けるよ!」

「ちっ、お前に指図されたくねーよ」

「なにおう!」

「ふ、二人とも~」

「はっ、ごめんごめん」

「それで、どうするの?」

「私があいつを引き付けるから、フィルとシオンでルーシーを助けて。メーノはルーシーを助けた後に思いっきり燃やしちゃって! 氷の魔物なら確実に炎でしょ」

「了解!」

「ふん、仕方ないな」

「わかった!」

「私はもしもの時に手助けするわ」

「わかりました。じゃあルーシー救出作戦、開始!」

 まず私が飛び出て、魔物へ一太刀。

 多少氷を削ったものの、やはり本体には届かない。

「うわ、この氷硬すぎるでしょ……」

 何はともあれ、とりあえず魔物の目標は私に変わり、ルーシーから逸らすことに成功。

「今だ!」

 魔物を引き付けたところで、フィルとシオンがルーシーの元へ。

 しかし、

「二人とも、危ないっ!」

「「!?」」

 メーノの声で咄嗟にバックステップ。その直後、フィルとシオンがいた場所に中くらいの氷柱つららが降り注ぐ。

「くっ、いつの間にあんなものを」

「あの魔物、氷で本体よく見えないけど、もしかしたら目があるのは正面だけじゃないんじゃないかなぁ」

「ち、そういうことか……っ」

「しかも自身を覆ってる氷からいくらでも攻撃し、減った分は大気中の水分を瞬間的に凍らせて補強してるみたい」

「無尽蔵に攻撃できるってことか……」

 どうも祠の最奥にいる魔物は、その辺の魔物とは一味違うようだ。

 そもそも、なんか「この世のものではない」気がする。

「とりあえずルーシー救出を優先! メーノは炎魔法で、二人に向かってくる氷攻撃を相殺して!」

「う、うん!」

 再びフィルとシオンがルーシーの元へ。

 また氷柱が降り注ぐが、メーノがそれに負けない量の火球を放ち、全てを相殺していく。

 そして、なんとかルーシーのもとへ。

「ルーシー大丈夫!?」

「……ぅ……」

「ハッキングだけで1人であれと相手して疲れたようだな。早く安全な場所に運ぶぞ」

「りょーかい!」

 ルーシーを抱きかかえ、先生のもとへ運び出す。

「よし、あとはこの魔物倒すよ! メーノお願い!」

「任せて! はあああああああ、やあっ!」

 特大の火球を魔物に放つ。まるで火あぶりだ。

「ふふ、今回は余裕だ……あれ?」

 が、溶けるスピードを上回る形で魔物は氷を形成し続けていた。

 放った炎が消えたが、多分一回り小さくなった程度だろう。

「め、メーノ! もっと強力な炎を……」

「これ以上強くしたらこの辺り一帯全部燃えちゃうよ!」

「くっ……」

 さてどうする……?

「……みな、さん」

「ルーシー!」

「……あの、魔物は、空気中の水分を、凍らせて纏わせてます。だから、なにかで、周囲と遮断すれば……」

「そうか! メーノ、フィル、あの時の方法を使おう!」

「あの時……あっ!」

「森の中で周りの木を燃やさずに結晶を取った時のだね!」

 オリエンテーション合宿の3、4個目の結晶を取ったときのあれだ。

 そういえばあの時シオンとルーシーは別行動だったがなにしてたんだろ……っていうのは今はとりあえず置いておこう。

「よーし、じゃあ行くよ! バリアっ!」

 フィルが魔物を囲うようにしてバリアを貼る。フィルの魔力強度でも破られることはなさそうだ。

「メーノ、お願い!」

「燃えさかれっ!」

 バリアの天井に空いた穴から強力な炎を投下。

「グ、グオオオオオオオオオ!?」

 天井も塞ぐことでバリアの中は周囲から遮断。

 最初こそなんとか氷を維持しようとしていた魔物も、バリア内の水分がなくなったことに気付いたのか、あとはもうあたふたするだけだった。

 そして、

「キュオオオオ」

 本体の黒い球体だけが残った。

「なんかちょっとかわいいけど……お別れだっ!」

 バシュッ

 私の一閃で、魔物はあっさり消滅。

 多分、氷を操る能力に長けてるだけで本体はそんなでもなかったんだろう。

「やったっ!」

「流石精鋭クラスね。今回も私が出る幕はなかったか」

「それじゃ、そろそろ帰……」


 バタン


 そしてまた、ゆめのなかへと――


今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!


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