第32話
自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64852488.html
「う~、やりたくないよぉ……」
「……そろそろ腹をくくってください」
魔法部門会場の第二校庭に来たメーノとルーシー。
しかし相変わらずメーノは人との戦いを嫌がっていた。
「……その腕輪があるから、大丈夫ですよ」
「そういわれても、やっぱり人に向けて攻撃魔法撃つなんて……」
『ただいまより、魔法部門第1回戦を開始します。第1試合の選手は準備をしてください』
「……メーノさん、第1試合ですよ」
「えぇ~、まだ心の準備が……」
嫌がるメーノをルーシーが押して行く。
ルーシーがここまで積極的なのは、数分前フィーネとある出来事があったから。
『ちょっとルーシー、いい?』
『……はい、なんでしょう』
『多分メーノはグチグチ言いだすと思うから、無理矢理でも出場させて。かなり非力だから多分あなたでも余裕で引っ張れると思う』
『……わかりました』
ルーシー自身も、仲良くなれたメーノの為になにかしたいと思っていたので、フィーネから言われたことを素直に受け入れたのだ。
「1年精鋭クラスのメーノさんですか?」
「……はいそうです」「いいえ違いま」
「……メーノさん?」
「ごめんなさい」
「相手はもう待ってますよ。時間詰まってるんで早くしてください」
担当の先輩に怒られた。
「……頑張って」
「う、うん……」
メーノが行くと、すでに相手は準備運動をして待っていた。学年は1年のようだ。
魔法部門に準備運動って……、なんてことをメーノが思っていたら、
「あんたが今回の相手だな!」
「え、ええ……」
とても元気な子だった。
「あんたを倒して次に進んでやる!」
「はぁ……」
なんだかよくわからない。
『お二方、準備はいいですか?』
「おっけー!」
「ええ、まぁ……」
『それでは始めます。使用可能な魔法属性は炎です』
「あれ、使える魔法決まってたんだ」
「あんたルール読んでないの!?」
「あ、あはは……」
『えー、それでは。第1回戦、第1試合開始!』
「えーっと、火の精霊よ……」
相手が多分覚えたてであろう詠唱をし始める。
このまま負けちゃえばいいんだろうけど、詠唱のいらないメーノにとってこのまま棒立ちは相手に失礼だし、精鋭クラスに傷をつけちゃうし、何よりフィーネに怒られそうなので……。
「えいっ」
ボオッ
「あち、あちち!」
一瞬で魔法を放ち、瞬殺。
『試合終了! 勝者、1年精鋭クラスのメーノ!』
「ちょっとあんた、強すぎるでしょ! 1年生だよね!?」
「って言われても……そういう体質だからとしか」
「むうぅ、覚えてろ!」
メーノの試合から数試合後。
『試合終了! 勝者、2年3組……』
ルーシーがあっさり先輩に負けていた。
ちょっと落ち込み気味で戻ってきたルーシーにメーノが声をかける。
「ルーシーちゃん、どうしたの?」
「……いえ、属性が苦手な氷だったうえ、そもそも私は大した攻撃魔法を持っていないなと」
「そういえば、確かに……」
ハッキングがメインのルーシーはどちらかといえば補助専門になる。相手を倒すというこの大会には不向きだろう。
「今度、攻撃魔法練習しよっか」
「……そうですね。お願いします」
「ふーん、精鋭クラスでもそんなもんか」
と、そこに1組の2人がやってきた。
「リリカリー、流石に失礼です」
「なにさアモーレ。精鋭クラスなのに1回戦落ちだよ? こんなのが精鋭クラスなら私でも入れてたわ」
その一言に、メーノの何かが切れた。
「ちょっとあなた! これ以上侮辱するなら許さないよ!」
普段おとなしいメーノがキレるなんてかなり珍しい。幼馴染のフィーネもほとんど見たことないほど。それほど、友達が侮辱されたことを怒った。
「おおっと、お友達がお怒りですか。ここは退散っと」
そう言ってリリカリーは逃げていってしまった。
「申し訳ありません。ちょっと軽すぎるのがあの子の悪いところで……」
「……ううん、いいよ。彼女は私と同じトーナメントだね。そこで思い知らせてあげるから」
「……メーノさん……」
「大丈夫だよ、ルーシー。まだこの学校だけで3年ある。それに精鋭クラスに選ばれたんだから、あんなのより絶対強くなれるよ!」
「……ありがとうございます」
今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!




