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終ノ少女  作者: 終花みずき
宣戦布告 ~春の武術大会~
32/146

第32話

自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64852488.html

「う~、やりたくないよぉ……」

「……そろそろ腹をくくってください」

 魔法部門会場の第二校庭に来たメーノとルーシー。

 しかし相変わらずメーノは人との戦いを嫌がっていた。

「……その腕輪があるから、大丈夫ですよ」

「そういわれても、やっぱり人に向けて攻撃魔法撃つなんて……」

『ただいまより、魔法部門第1回戦を開始します。第1試合の選手は準備をしてください』

「……メーノさん、第1試合ですよ」

「えぇ~、まだ心の準備が……」

 嫌がるメーノをルーシーが押して行く。

 ルーシーがここまで積極的なのは、数分前フィーネとある出来事があったから。

『ちょっとルーシー、いい?』

『……はい、なんでしょう』

『多分メーノはグチグチ言いだすと思うから、無理矢理でも出場させて。かなり非力だから多分あなたでも余裕で引っ張れると思う』

『……わかりました』

 ルーシー自身も、仲良くなれたメーノの為になにかしたいと思っていたので、フィーネから言われたことを素直に受け入れたのだ。

「1年精鋭クラスのメーノさんですか?」

「……はいそうです」「いいえ違いま」

「……メーノさん?」

「ごめんなさい」

「相手はもう待ってますよ。時間詰まってるんで早くしてください」

 担当の先輩に怒られた。

「……頑張って」

「う、うん……」

 メーノが行くと、すでに相手は準備運動をして待っていた。学年は1年のようだ。

 魔法部門に準備運動って……、なんてことをメーノが思っていたら、

「あんたが今回の相手だな!」

「え、ええ……」

 とても元気な子だった。

「あんたを倒して次に進んでやる!」

「はぁ……」

 なんだかよくわからない。

『お二方、準備はいいですか?』

「おっけー!」

「ええ、まぁ……」

『それでは始めます。使用可能な魔法属性は炎です』

「あれ、使える魔法決まってたんだ」

「あんたルール読んでないの!?」

「あ、あはは……」

『えー、それでは。第1回戦、第1試合開始!』

「えーっと、火の精霊よ……」

 相手が多分覚えたてであろう詠唱をし始める。

 このまま負けちゃえばいいんだろうけど、詠唱のいらないメーノにとってこのまま棒立ちは相手に失礼だし、精鋭クラスに傷をつけちゃうし、何よりフィーネに怒られそうなので……。

「えいっ」

 ボオッ

「あち、あちち!」

 一瞬で魔法を放ち、瞬殺。

『試合終了! 勝者、1年精鋭クラスのメーノ!』

「ちょっとあんた、強すぎるでしょ! 1年生だよね!?」

「って言われても……そういう体質だからとしか」

「むうぅ、覚えてろ!」


 メーノの試合から数試合後。

『試合終了! 勝者、2年3組……』

 ルーシーがあっさり先輩に負けていた。

 ちょっと落ち込み気味で戻ってきたルーシーにメーノが声をかける。

「ルーシーちゃん、どうしたの?」

「……いえ、属性が苦手な氷だったうえ、そもそも私は大した攻撃魔法を持っていないなと」

「そういえば、確かに……」

 ハッキングがメインのルーシーはどちらかといえば補助専門になる。相手を倒すというこの大会には不向きだろう。

「今度、攻撃魔法練習しよっか」

「……そうですね。お願いします」

「ふーん、精鋭クラスでもそんなもんか」

 と、そこに1組の2人がやってきた。

「リリカリー、流石に失礼です」

「なにさアモーレ。精鋭クラスなのに1回戦落ちだよ? こんなのが精鋭クラスなら私でも入れてたわ」

 その一言に、メーノの何かが切れた。

「ちょっとあなた! これ以上侮辱するなら許さないよ!」

 普段おとなしいメーノがキレるなんてかなり珍しい。幼馴染のフィーネもほとんど見たことないほど。それほど、友達が侮辱されたことを怒った。

「おおっと、お友達がお怒りですか。ここは退散っと」

 そう言ってリリカリーは逃げていってしまった。

「申し訳ありません。ちょっと軽すぎるのがあの子の悪いところで……」

「……ううん、いいよ。彼女は私と同じトーナメントだね。そこで思い知らせてあげるから」

「……メーノさん……」

「大丈夫だよ、ルーシー。まだこの学校だけで3年ある。それに精鋭クラスに選ばれたんだから、あんなのより絶対強くなれるよ!」

「……ありがとうございます」


今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!


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