第29話
自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64818056.html
帰り道の途中で、再び土手に寄った私たち。
怪しいようなそうでもないようなお店で買った(もらった?)魔力を抑える装備を試すためだ。
「じゃあメーノ。付けてみて」
「う、うん」
呪いの装備、ってわけではないから安心できるはずだが、やっぱりちょっと怖い。
それはメーノも同じのようだ。
原因は、買った店のせいだろうが。
「なにか変なとことかある?」
「ううん。大丈夫そう」
「じゃあ、さっきのやってみようか」
なんとか残っている石を使って、さっきやっていたのと同じ風魔法で浮かす特訓。
「い、行くよ……。えいっ」
ヒュー
さっきとは打って変わって、小さな竜巻が石を砕くことなく浮かしている。
「おー、ほんとに魔力が弱まった」
「す、すごいねこれ!」
「これで、人を傷つけることはないね」
「うん。なんとか大会出れそうでよかった……」
「じゃ、帰ろっか」
それから1週間後。ついに大会の日が訪れた。
私たち精鋭クラスは校庭の一角で開会式が始まるのを待っていた。
「ついに大会当日かぁ~。わくわくするね!」
「3種目全部で優勝かっさらっちゃいましょ!」
と、盛り上がる私とフィルに対して、
「うぅ~、いざ当日になるとやっぱり人と戦うなんてイヤだぁ~……」
「……攻撃魔法はあまりないのですが、どう戦ったらいいんでしょう?」
結局大元からぬぐえなかったメーノと、相変わらずの無表情でなにか思考するルーシー。
そして、
「…………」
無言で一人、得物のナイフを振るうシオン。多分、決勝は私とシオンの戦いになるだろう。
私も気を引き締めていかなきゃ。
「あなたたちー、開会式始まるわよー」
「あ、はーい」
打ち合わせをしていた先生が私たちを呼びに来た。
いよいよ始まるぞ~!
どうでもいい開会式を終え、まずはクラスごとのミーティング。
どこのクラスも担任やクラス委員が叱咤激励しているが、うちの担任は……
「えー、まぁあんたたちならどうとでもなると思うわ。ルールに則ってしっかり戦ってきなさい」
以上である。言い方も超気楽、というかけだるそう。
「さて、じゃあそれぞれの会場に向かいましょうかねー」
「そだねー」
会場は、剣術がここ、開会式が行われた第一校庭。一番盛り上がるし人数も多いからね。
武術は体育館、魔法は第二校庭、そして私たちからは出ないが射撃は学校裏手の射撃場で行われる。
それぞれの会場に向かおうとしたその時、
「そこの精鋭クラスさんたち?」
「ん?」
誰かに呼ばれて振り返る。
そこには、5人の女の子がいた。多分私たちと同い年。
「何か用でしょうか?」
私が聞くと、リーダー格っぽい子が返す。
「あなたがフィーネさんね。初めまして、1年1組のクリーミネと言います」
「1組ってことは……私たちを除いたらトップクラスってことだね」
「ええ。残りの4人も全員1組。それも、今回の大会に出場する精鋭たちですわ」
「ふーん。じゃ、お互い頑張ろうね」
特に興味もなかったので、さっさと立ち去ろうとする。すると、
「お待ちなさい!」
「なんですかぁ?」
「私たちはあなたたちに宣戦布告しに来たのです!」
「はぁ……」
めんどくさいの来たぁ……。
「あなたたち5人と私たち5人、どっちがより上位を取れるか勝負ですわ!」
「って言われても、私たちに射撃担当はいないよ?」
「大丈夫ですわ。あなたたちとまったく同じ人数出ますから」
「……ってことは」
「剣術には私とユビルス、武術にはレヴール、魔法にはアモーレとリリカリーが出場しますわ。みなあなたたちに引けを取らないだけの能力を持っていますから、油断しない事ですわね」
「んー、了解。じゃ、またねー」
今いきなり名前言われても誰が誰かわかんないっての。
「ちょっと、こっちはまじめに……っ!」
「クリーミネ、落ち着きなさい」
「そ、そうだよぉ。同い年なんだし、あんまり喧嘩しちゃ……」
「ま、向こうには相手されてないみたいだけどねー。1人知らぬ間に気配けしていなくなってたし」
「ふん、ごちゃごちゃ言ってないであたしらが勝てばいいんだよ」
「……そうね。それじゃあ私たちも行きましょうか」
今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!
※8/19(火)、23(土)、26(火)は作者旅行のためお休みします
そのため、次回(第30話)の更新は8/30(土)になります




