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終ノ少女  作者: 終花みずき
8個の結晶 ~オリエンテーション合宿~
16/146

第16話

自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64676607.html

 そのころシオンとルーシーは

「結晶はこっちの方であってるな?」

「……はい」

 これといった会話はなく、淡々と結晶の場所へと進んでいた。

 そしてフィーネたちより早く、結晶の場所へと着いた。

 結晶の周りにはあっちと同じように後から植えられたとしか思えない4本の怪しげな木。

「明らかに怪しいな」

「……そうですね。どうしますか?」

「どういうタイプの仕掛けかわかるか?」

「……多分、この木が結晶を守るタイプかと」

「今発動してないということは、近づいたら発動するタイプか。……よし」

「……?」

 そういうと、シオンはどこからかともなくワイヤーが付いた鉤爪を取りだした。

 そして、それを結晶に向けて飛ばす。

 鉤爪は見事に結晶に絡みつき、そのままワイヤーは縮んでシオンの元に結晶を持ってくる。

「……まるで忍者ですね」

「親父からこんなことばっかり教わってたからな」

「……興味深いです。今度いろいろ聞かせてください」

「まぁ、いいよ」

 ちょっと照れくさそうにするシオン。

「……さて、それではフィーネさんたちと合流しましょうか」

「ちょっと待て」

「……なんでしょう?」

「今度私のことを教える代わりに、こっちからもお願いしていいか?」

「……どうぞ」

「魔法の使い方を教えてくれ。攻撃じゃなく、補助的な方だ」

「……私に、ですか? 魔法ならメーノさんの方が得意でしょうし、補助魔法ならフィルさんもできるかと」

「メーノはだめだ。いつも“あいつ”と一緒だからな。フィルは……ちょっと苦手なんだ、ああいうの」

「……そうですか。それで、どんな使い方を?」

「ただの忍者にはできない芸当を試してみたいんだ。ちょっと耳を貸せ」

「……私たちしかいないんだから、普通に話せばいいのに」


 変わって、フィーネ、メーノ、フィルの方

「木、ってことは燃やすのが一番手っ取り早いんだろうけど、周りに燃え移っちゃうのがネックだよねぇ」

「フィルは炎魔法とか使えないの?」

「あたしは補助、回復専門だからねー。本当に初級の初級ならできなくもないけど」

「……私はそれすらできないんだよなぁ」

 どうしてほとんどの人が出来ることを、私はできないんだろう。いくら剣技がずば抜けてても、ちょっと悲しい。

「……」

「メーノ? どうしたの?」

「……はっ。なに? フィーネちゃん」

「いや、さっきから黙ってるからどうしたのかと」

「ちょっと考え事してたの。これをどうしたらいいか」

「で、なにか思いついた?」

「んーとね、要するに、周りに燃え移らなければいいんだよね? だから、周りを何かで覆っちゃえばいいんじゃないかなって」

「なるほどね。でも、どうやって周りを覆う?」

「そこなんだよね。炎魔法と防壁魔法を同時に使えればいいんだけど、それは流石の私でも無理だから……」

 魔法のことは詳しくわからないが、授業で習った話の限りでは、2つ以上の違う属性の魔法を1人が同時に扱うことは不可能らしい。それは、大魔法使いと言われるメーノでも、だ。多分今現在それをできた人はいないはず。

「どうしようか……。鉄板でももらってくる?」

「それをどうやってここまで運ぶのよ……」

 そんな会話をしていたところに、

「あのー」

 と、フィルがおずおずと手を挙げる。

「フィル、どうかした?」

「防壁魔法なら、私もできるよ? この前地下施設でメーノがやったようなことは流石にできないけど」

「「使えたのか!」」

 というわけで、フィルが木の周りに防壁を貼る。天上だけを開けておき、メーノがそこへ炎魔法(隕石を降らす的なかなり上位魔法)を投下。

「おー、燃えてる燃えてる」

「自分でやっておいていうのもあれなんだけど、こんな魔法使って結晶大丈夫なのかな……?」

「あの先生のことだし、メーノがいるのはわかってるからそれなりの強度のものを使ってるでしょ」

「そうだといいけど……」

 そんなこんなしてるうちに、4本の木とそこから延びる枝は完全に灰と化した。

 そして、その中には無傷で煌めく結晶が。

「あれを耐えきるってこの結晶なにで出来てるんだろう……?」

「まあとりあえず、ここはクリアね。さっさとシオンたちと合流しましょ」


今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!

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