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終ノ少女  作者: 終花みずき
終ワリノ始マリ ~入学式~
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第1話

自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64481525.html

4月8日の朝。中・高等部を併せ持つ『ローゼンシア女学院 冒険科』では、6つの学生寮から続々と生徒が講堂へと集まってきていた。

 学生寮が6つあるのは、各学年に第1~6学生寮が割り振られていて、6年間同じ学生寮に住み、卒業して空いた寮に新入生が入る、という仕組みだからだ。

って、そんなことはどうでもいいか。

 そんな大勢の生徒にまぎれ、私も講堂に向かう。

「うー、今日から高校生か。なんだか実感ないなぁ」

「そうだね。もうここに入学してから3年経ったんだ……」

 隣を歩くルームメイトかつ小さいころからの幼馴染であるメーノが相づちを打つ。

「ところでフィーネちゃん。私たちの学年で『例のクラス』創られたのかな?」

「……例のクラス?」

「もう忘れちゃったの!? 『精鋭クラス』だよ。初めてその話を聞いたとき、目を輝かせてたじゃない」

「あー、忘れてた。春休みボケってやつだね」

「そうだよね。卒業旅行だー! って春休みに手持ちのお金で行ける範囲回りまくったもんね。とても楽しかっただろうね。付き合わされる方の気持ちも少しは考えてほしいな」

「め、メーノさん……? 顔が怖いよ……?」

 まぁ確かに、中学までのことが全部吹っ飛ぶくらい楽しかったなぁ。こうは言ってるけど、メーノも楽しそうだったし。まぁその話は置いといて。

「で、『精鋭クラス』だっけ?」

「うん。『中学3年の時点で、ある一定条件を満たした生徒が3人以上学年にいた場合、高校1年より発足する特別カリキュラムのクラス』だったかな。ここ数年は発足してないみたい」

「へぇー」

「……これだけ聞いてまだ思い出さない? フィーネちゃん、それなら私たちの代で復活させる! って意気込んでたじゃない」

「えーと、あはは……。そんなこと言った気が……するようなしないような」

「はぁ……」

「でもさ、私とメーノがいるんだから、あと1人条件を満たしてれば発足するんだよ? 楽勝じゃない」

「前も同じこと言ってたし、大体その自信はどこから来るの……? しかも、『ある一定条件』としか言われてないから私もフィーネちゃんも条件を満たしてるかすらわからないんだよ?」

「何言ってんのさ! 最強の剣技を若干13歳にして使いこなした私と、1000年に1人の大魔法使いと言われているメーノ。このどこが条件満たしてないって言うのさ?」

 するとメーノは明後日の方向を向きながら、すごい棒読みでこう言った。

「……過去には剣術、体術、魔術等々の大会でそれぞれ中学3年間毎年優勝した人が同学年にいたにも関わらず、発足しなかった例があるんだけどー?」

「うぐっ」

 なんでだろう。基本的にはとても優しい少女のはずなのに、どうも私相手の時だけ随所に毒が……。

「ま、まぁ行けばわかることだよ! ほら、さっさと講堂行くよ!」

「わっ。ちょっとフィーネちゃん! 腕引っ張んないで~!」


 講堂前に着いた私たちは、ものすごい人だかりに唖然としていた。原因はもちろんクラス分けが書かれている掲示板。今年は担当の教師がめんどくさがったのか、学年ごとに分けられておらず、1枚の巨大な紙に全学年のクラス分けが書かれているようだ。

 しかしなんだか様子が変だ。わざわざクラス分けの紙を携帯のカメラで撮っている人がいたり、新聞部の生徒が普段以上の人手を使って何かやっている。

「どうしたんだろう?」

「どっかの皇族のお嬢様でも入ってきたとか?」

「それはないと思うな……。入学式の日まで隠しておけるとは思えない」

「じゃあもしかして?」

「もしかするかも?」

 人だかりに近づくと、そこにたまっている人たちの声が聞こえてきた。

「さ、流石フィーネ先輩……」

「メーノちゃんすごーい!」

「これ、前代未聞じゃない!?」

 うん。ご丁寧に個人名まで出してくれてありがとう。これは確実だね。

「一応、ちゃんと確認しようか」

「とは言ってもこの人だかりじゃ掲示板に近づくのは無理……」

 すると、何人かが私たちの声が聞こえたからか振り返る。

「伝説コンビのお出ましだ~!」

「道を開けろ~!」

 と、大きな声で友人たちが言うもんだから、もう大変。

 まるでモーゼの海割りのごとく私たちの場所から掲示板までの道が出来上がった。

「……フィーネちゃん。恥ずかしいんだけど」

「私に言われてもなぁ」

 これには流石に私も驚いた。まるでスターになった気分だ。

とりあえずみんなの好意に感謝して、掲示板へ。

 クラス分けの紙。その高校1年のところに普通の4クラスとは別に大きく書かれた『精鋭クラス』の文字。

 発足しただけでも十分大ごとである。

だけど、みんながこれほどまでに集まり騒ぐにはもう一つ理由があった。

 そう、精鋭クラスのメンバーは、私とメーノ含めて『5人』だったのだ。

はじめましての人ははじめまして、「幽霊になったメイド」を読んでくださった方はややお久しぶり、「ゴースト・バスターズ」を読んでくださった方は3日ぶりです


遥か昔に書くだけ書いて途中でやめちゃった「終ノ物語」を一から見直して新たに「終ノ少女」として公開させていただきました 今度こそはしっかり書きます 同じ過ちを2回も繰り返す気はない!

とはいえ、他の作品と違ってリアルタイムで続きを書いているので、いろいろ問題が起きるかもしれませんが、温かい目で見守っててください(笑)


今回は「ゴースト・バスターズ」とこの作品を交互に更新していきます こっちでは問題ないでしょうが、ブログの方ではちょっとわかりづらくなっちゃうかも

あと、こちらは金曜のみの更新です 火曜はもう一つの方を更新しますので、お間違えなく


今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!

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