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白銀の雪と果てしない旅  作者: 鷹真
8/12

葛藤

あの人を失いたくない。

強く、強く思った。

僕は、あの人を殺したくない。

・・・失いたくない。


あの人を失うくらいならば、この世界なんて無くなってもいい。

この世界ごと闇に呑まれて、壊れてしまえばいい。


「殺したくない。失いたくない。

嫌だ・・・。嫌だ嫌だ嫌だ。

なんで?なんで・・・知らない奴なんか・・。

なんで・・・助けるの・・・・。」


あの人は、”ヤミ”を殺すたびに、その穢れを少しずつ取りこんでしまう。

それが、どんどんと溜まって、いつか完全に呑まれてしまう。


まだ、まだ間に合う。

完全に呑まれていない。まだ。

なんで・・なんで、こんな世界を助けるの・・・。

僕は、ゴミのように打ち捨てられていた、ダウンタウンの片隅を思い出していた。


僕は、あの人さえ在ればいい。

この世界が、真っ暗な闇になろうとも。

いっそ、全てが闇になってしまえばいいんだ。


あの人は、悲しい顔をした。

あの人は、言った。

「この世界は、愛おしい。壊したくないんだ。」

命を捨ててまででも。

あの人の大切な人も愛おしんだ世界。

「汚いところもあるけれど、それだけじゃない。

ちゃんと、その眼で見るんだ。」


心を開いて。


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