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白銀の雪と果てしない旅  作者: 鷹真
5/12

約束

あの人は、ずっと旅をしてきた。

僕が拾われるずっと、ずっと前から。

あの人は、探していた。

”ヤミ”を葬りながら。

・・・殺せなかった大切な人を。


人でなくなったモノは、夜色に同化して人々を襲う。

なす術もなく、殺されていく。

大人も。小さな、小さな幼子も。

僕は、引き裂かれて死んでいる子供の死体を抱いて、

泣き叫んでいる女を見た。

・・・チクリ。

僕は、不思議に思って、胸に手を当てた。

別に血は流れていないし、傷も付いていなかった。


僕と旅をする様になって、再び雪がちらつき始めた頃、あの人は言った。

「俺は、闇に呑まれるかもしれない。

その時は、・・・・。」

あの人は、言葉を区切って僕を見た。

そして、ゆっくりと言葉を続けた。

「俺を殺してくれ。・・・俺が人であるうちに。」


僕は、旅をする。

いつか、あの人を殺すために。

僕はまだ、”失う”事がどれ程の痛みなのか解っていなかった。

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