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白銀の雪と果てしない旅  作者: 鷹真
3/12

ひゅぉぉ・・・

冷たく強い風が吹いて、僕はよろけてしまった。

大きな手が、僕を支えてくれた。

「・・・。」

僕は無言で、あの人の顔を見上げた。

左の口角を僅かに上げて、僕の頭をクシャクシャと混ぜる。

何だろう。今、温かくなった気がした。

なんでだろう。

少しだけ、ほんの少しだけ・・・。

涙が出そうになった。

こんな事は、今までに無かったのに。


僕たちは、旅を続けた。

夜になって僕が寝てしまうと、あの人は何処かへ出かけていた。

そっと、僕を起こさない様に。

僕は、気が付いていたけど、知らないフリをした。

帰ってきたあの人から、微かに漂う嫌なニオイも。

だって、あの人は笑うんだ。

・・・悲しそうに。

あの人は笑うんだ。

・・・痛そうに。


あの人は、教えてくれた。

”悲しい”時に泣くこと。

”嬉しい”時に笑うこと。

なのに、あの人は笑っているのに、何故か泣いている気がした。


拾われてから、どれくらい経ったのかは解らないけれど、

僕の身体中の痣はきれいに無くなっていた。

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