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白銀の雪と果てしない旅  作者: 鷹真
11/12

決別

僕は、解ってしまった。

今が最後の時なのだという事を・・・。


あの人が真直ぐに僕を見て、僕の頬を優しく撫でた。

僕は、我慢をしていたのに。

堪え切れなかった涙が一粒・・。

零れてしまった。


僕は、あの人に言った。

「いつか、生まれ変わったとしたら・・・。

痛そうに笑わないで。」

あの人は、ちょっと驚いた顔をした。

そして、ゆっくりと愛おしいものを見る顔で、

僕を見つめ、ああ。と頷いた。


あの人は、自分の愛用の短剣を腰から外すと、僕に手渡した。

僕は、それを受取る。

あの人は、力強く頷いた。

僕は、うまく頷けただろうか。


最後に僕は、あの人の大きな、温かな手に頬を擦り寄せた。

この温もりを忘れないように。


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