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白銀の雪と果てしない旅  作者: 鷹真
10/12

遭遇

あの人が探していた”ヤミ”を見つけた。

あの人の大切だった人。

”ヤミ”は、泣いているように見えた。

襲いかかってくるのに、泣いている。

助けを・・・求めてる?


「やっと、見つけた。

これで・・・、これでやっと。」

あの人の頬が光ったように見えた。

けれど、それは一瞬で判らなくなった。


あの人は、”ヤミ”を仕留めた。

あの人は、”ヤミ”の心臓を抉りながら、遅くなってごめんと言った。

あの人は、襤褸切れのようになった。

手強い相手だったから。でも、あの人は、躊躇わなかった。


あの人は、笑っていた。

痛そうな笑顔ではなくて。

本当の笑み。

僕が初めて見た、心からの笑みだった。


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