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”キミが僕に本当の愛をください“ といきなりそんな事、言われても、、、?

作者: 七瀬





”キミが僕に本当の愛をください“ といきなりそんな事、

言われても、、、?




別に好きでも付き合ってもない男性ひとに急にこんな事を

私に言われても、、、?

私だって今まで男性ひとを心から愛した事もないのに、、、。

この男性ひとは何故? 私にそう言ったのかな?

そもそも私は、この男性ひとの事をあまり知らない。

私と同じ職場で働いている男性ひとなのだが、

特別仲が良い訳でもなく、タダの顔見知りに近い存在。

そんな男性ひとに、”キミが僕に本当の愛をください“ 

と言われても、お門違いじゃないの?



・・・それに私が好きな男性は別にいる!

その男性も同じ職場の男性なのだが、この男性とは私は凄く仲が良い。

歳も私より10歳以上上で、頼れる男性というイメージが私には強い。

よく職場の後輩の子達にも相談されてるみたいだし。

本当に頼りがいのある男性。

それに比べて、この男性ひとは? ちょっとの事で直ぐにキレるし、

変なこだわりが強く、周りの人達も凄く迷惑している。

それは私もだ!



『”キミが僕に本当の愛をください!“』

『はぁ!? なんで私が?』

『僕はキミの本気の愛が欲しんだ!』

『だからなんでよ!』

『・・・す、好きだから、』

『じゃあ、ごめんなさい! 私が好きなのは末益さんだから。』

『えぇ!? す、末益が好きなの! そんなのすぐにやめろ!』

『なんで私が、須々美田さんにそんな事言われなきゃなんないのよ!』

『僕ならキミを絶対に幸せにする!』

『好きでもない男性ひとにそんな事言われてもねぇ~』

『じゃあ、これから僕の事を好きになればいいじゃない!』

『それは無理! 先ず私のタイプじゃないし! 性格もキライ!』

『それなら治すよ、それならいいんだろう。』

『生理的にムリ!』

『なんでだよ~! 僕と末益とどう違うんだよ!』

『”全然違うじゃない!“』

『だからどこが?』

『”見た目も性格も全部よ!“』

『もぉ~僕でいいじゃーん!』

『嫌よ、そんなのムリだわ!』

『僕は絶対に諦めないよ。』

『しつこいわね!』

『”じゃあ、また告白するから! 覚悟してて!“』

『・・・・・・』




本当に面倒くさい!

私には他に好きだ男性が居るとハッキリ言っているのに、

絶対に諦めてくれない!

どうしたら私の事を諦めてくれるのか?

”キミが僕に本当の愛をください“ って言ったの末益さん

だったら私は迷わず、かれに溢れ出す愛を注ぐのにな。

ふとそんな事まで考えてしまう。

そもそも私はこの男性ひとの事が好きじゃない!

好きとか以前に、どちらかと言えば苦手。

そんな男性ひとに、いきなりそんな事、言われても、、、?

私は私な好きな男性にそう言われたい!

でもきっと私の好きな末益さんは他に好きな女性ひとが居るの

だろうな?

なんか女の勘だけどそう想っている。

出もそう簡単に彼を諦めたくないし。

一体どうしたらいいんだろうと私が悩んでいたのに、この男ときたら?

まさか、他の職場の女の子にも私と同じ事を言ってたなんて!

絶対に許せない!




『”私ね! 須々美田さんに、キミが僕に本当の愛をくださいって言われた

んだけど?“』

『えぇ!? ワタシもです!』

『・・・わたしも。』

『まさか? 皆に言ってるの?』

『・・・そ、そうみたいですね。』

『やっぱり、あの男! サイテーだわ!』

『・・・・・・』





こういう事をどの女性ひとにも言う男は信用できない!

もう少し真面目かと想ってたんたけど、、、?

案外軽い男だったなんてね。

もう絶対にこの男に仕事以外で近づかないわ!

”苦手な人って、やっぱりどうやっても苦手なんだと分かったわ!“

私は本命の彼だけをこれからも貫いていく。

彼がやっぱり一番好きだって逆に再確認出来て良かったのかもしれないしね!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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