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6、女子トーク?

.....。

☆(糸魚川モナ)サイド☆


アタシは夏川に100円を借りてから母親の家にやって来た。

母親は愕然としながらアタシ達を見る。

アパートに1人で住んでいる母親。

それから直ぐに母親はアタシ達を室内に入れた。

そして座布団に正座で腰かけながらアタシ達を真っ直ぐに見つめてきた。


「そう.....色々あったわね」


訳を説明したら母親はそう言いながら唇を噛んでからアタシ達を見た。

アタシはその姿を見ながら「なあ。母さん。アタシはどうでも良いけどナナが心配なんだ。頼めるか?」と話す。

すると母親は「何を言っているの」と向いてくる。


「貴方も来なさい。そんなクズの所はもう捨てなさい。私は貴方を守りたいわ」

「母さん.....」

「治療費の負担軽減の為に貴方達が私から遠ざかったのは知ってるわ。だけどもう我慢できないわ。腹が立って仕方がない。私の事は気にしないで来なさい」


ナナは泣き始める。

あのクソ親から離れられる事に対してなのかそれ以外に対してかは分からない。

だけどアタシはその姿に涙が浮かぶ。

「そうか。初めからこうしていりゃ良かったな」という感じだ。

すると母親が頬に手を添えてきた。


「貴方もナナも頑張ったわ。本当によく頑張ったわ。有難う。今まで頑張ってくれて。貴方達が頑張ってくれた。それは誇らしいわ」


号泣したナナ。

アタシは泣かないって決めたのにな。

不良になってから。

だけど。

(アタシはもう泣いても良いんだ)

って思えた。


「ところでそれはそうと何か男の子の気配がするわ。貴方から」

「え!?い、居ないってそういうのは!」


「えー?本当かしら?貴方はモテそうな感じだけど」と話してきた。

アタシは「揶揄わないでくれ!」とカァッと赤面しながら答えるが。

トドメをナナが話した。


「そう!おねーちゃん彼氏ができそうなの!とっても優しい彼氏!」


「ナナァ!」と絶句しながらナナを見る。

母親は「期待できそう?」とニコッとナナを見つめた。

ナナはニコニコしながら「おにーさんはとっても優しい!だからおねーちゃんとお似合い!」と満面の笑顔で話した。

期待の眼差しでアタシを見てくる。

アタシはカァッとまた赤くなって俯く。


「モナ。良かった」

「な、何が。母さん」

「貴方は.....大変な人生を歩んでいるわ。だからこそ貴方にそういう人ができるのがお母さんは嬉しいわ」

「いや。だからそういう人じゃないから!」

「じゃあどういう人?あはは」


夏川がどういう人?

あ、アタシにとって夏川は恩人であり。

人生を教わった大切な人間だ。

だからこそ。

うん?人生を教わった人間.....?


「アタシにとっては夏川はとても大切な奴だ。だけどそういう.....関係じゃない」 

「.....そっか。夏川くんっていうんだね」

「夏川康太だ。アタシの全ての恩人だ」

「夏川くんは貴方をどう思っているの?」

「夏川はアタシをウザいって思っている筈だよ。確実に。不良だしな」


しかしそれに対して母親は「うーん。それは違うんじゃないかな?」とアタシを撫で撫でして撫でてくる。

「何だ!?」と思わず母親の手を振り払ってしまった。

だけど母親は「うんうん。思春期だね」と嬉しそうな反応を見せる。

何なんだよ一体。


「何だよ母さん。意味が分からない」

「それで良いのよ。良い?モナ。人生は一度しかないの。それから人生はやらないと後悔する場面もあるわ。貴方は後悔の無い人生を生きなさい」

「母さん.....」

「決して死んでは駄目よ。その彼を悲しませたら私は貴方を軽蔑するわ」

「.....」

「モナ。今日から私の家で暮らしましょう。それからナナもモナも.....夏川くんにお礼を言いなさい。100円借りたんでしょう?」


そう言いながら母さんはニヤニヤしながらアタシを見る。

心底ウザかったが仕方がない。

何故なら事実だからだ。

アタシは夏川に連絡しなくてはな。

考えながら夏川に連絡した。


すると夏川が調子悪そうな声で出た。

「何だ?どうした夏川」と慌てるアタシ。

夏川は「ああ。風邪ひいてな」と答えた.....え。

アタシはあたふたする。

まさか移した?アタシが。


『お前のせいじゃないから』

「じゃあ何でだ!?」

『雨の中帰ったから身体が冷えてな』

「.....」


アタシは何だかあまりのショックとは裏腹にウズウズして母さんを見る。

母さんはアタシを見てから苦笑した。

それから「行きなさい」とアタシに告げた。


アタシは「でも」と言う。

(そんな資格は)と考えたのだが。

するとナナが敬礼した。

準備を始めてから「おねーちゃん。行ってあげて」と笑顔になる。


「待て!?アタシは行くって言ってないぞ!?」

「え?でも行きたそうな顔してるよ?」

「なっ!?」


それからカァッと火が顔につく感じで顔を熱くする。

するとニヤニヤした2人に追い出された。

(夏川くんを看病するまで帰って来るな)という条件でだ。

最悪だな!?


「仕方がねぇな.....反吐が出てしゃーない!」


「楽しみで仕方がないんだが」とは絶対に死んでも言わねぇからな!

考えながら早足で住所を聞き出して夏川の家に向かった。

全く!仕方がないから行くんだからな?!

.....。

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