1、太陽が陰る時
.....。
☆夏川康太サイド☆
俺の名前は夏川康太。
17歳になった高校2年生の冴えない凡人男子高校生。
髪型は短い黒髪にイケメン(幼馴染曰く)。
そんな俺だが横の同級生の金髪ギャルをたまに観察している。
別に恋をして気になっている訳じゃないが。
彼女は屋上から飛び降りようとした自殺を起こした。
俺が偶然止めたので未遂に終わったが.....それでまあ俺自身が過保護になっているだけだろう。
地毛では無いと思われる金髪に髪の毛を染めている不良のギャル。
糸魚川モナ(いといがわもな)。
顔立ちはメイクしてないのに凄まじい美少女である。
凛とした感じの厳つい顔ながらも八頭身である美女。
俺の付き合っている幼馴染の田中萌葉も相当だが。
粗暴ぶりを除けば彼女はまさにモデル級の至高だろう。
俺は考えながら観察を続ける。
ガルルと言い出した。
「あ?何見てんだコラ」
赤くなって見ていた太っちょオタクのクラスメイトはその重圧の言葉に「ヒィ!」とか言いながら立ち退く。
こんな感じで色々と周りのクラスメイトに毎回無愛想に威嚇する行為をするので金髪の一匹狼と呼ばれている。
だけど俺は彼女の本性を知っている。
彼女は友達を作るのが究極に下手クソなだけだ。
何故そう思えるのかと言えば自殺未遂をやってから俺に全てを話したのだ。
俺も当初はこのギャルの事が苦手だった。
でも全てを知ってから俺はこうしてたまに観察している。
周りにこの事は「自殺から助けられた事がマジに情けなく思えるから周りにこれを伝えるな」と脅されているので話はしない。
すると糸魚川がビクッとしながら俺を見てきた。
「あ?.....お、お前も何を見ているんだ」
「ああ。すまない。そういうつもりはなかった」
「み、見るな。変態」
「いやいや。変態って」
糸魚川はカァッと赤くなりながらそっぽを向く。
俺はその姿に今でも「?」を浮かべている。
何故か分からないのだ。
こうして彼女が赤くなる事が、であるが。
「糸魚川。そういうつもりで見ていたんじゃない」
「は、はぁ?.....んならどういうつもりだ。まさかマジに変態か」
「あのな。変態に結びつけるな。見ていたのを」
「お、お前の視線は気持ちが悪いんだよ」
「いや.....ボロクソだな」
「確かに見ていたのは悪かった。だけどそこまで言うか?」と苦笑いを浮かべた。
それから糸魚川を見る。
糸魚川は「き、気持ち悪い。み、見るなよ」と反応した。
そしてカァッとまた耳まで赤くなる。
俺はその姿を見ながら苦笑いをまた浮かべる。
「.....」
そういやさっき萌葉からメッセージが来ていたな。
思いながら俺はスマホを開く。
それから萌葉からのメッセージを開こうとした。
するとその前に.....別クラスの友人の竹下傑から(緊急)という名前でメッセージが来ており先にそっちから開いた。
(康太。すまないけど.....相当なバッドニュースだ。萌葉さんは浮気している可能性があるんだが)
何か「え?」と身体中から血の気が引いた。
その様に書かれており.....何か写真が添えられている。
それは盗撮されたと思える写真だ。
萌葉と見知らぬ男が腕を組んで歩いていた。
それも楽しそうに外出着で何かデートの様な事をしている。
まさか、そんな馬鹿な!?
(いや。割とマジに隣の奴は誰だ?康太。偶然遭遇したから.....)
(知らない。分からない.....)
(やはりか。浮気相手じゃないかな。この後.....セックスとは言わないけど陰ながらキスもしていた)
(マジか.....)
俺は唖然としながら額に手を添える。
それからかなり愕然とした。
他の学校に幼馴染が行ったせいか?
俺は思いながらスマホの画面を唇を噛んで見ていると横の糸魚川が「ど、どうしたお前」とか聞いてきた。
答える気にならない。
「.....すまない。ちょっと体調がな」
「な、なんだ。体調悪いのか?じゃあアタシが保健室に連れてってやろうか」
「そこまでしてくれるのはありがたい。だけど大丈夫だ」
糸魚川は「???」を浮かべて心配そうな顔で俺を見る。
俺はその顔に曖昧に返事をしながらフラフラになりつつ椅子から立ち上がった。
そして俺は額に手を添えながらトイレに向かう。
そうしてから個室で便座に腰掛けショックで号泣してしまった。
愛していたのに「何故こんな真似を」と呟きながらだ。
それから時間は経ちあっという間に魔の放課後になった。
.....。




