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美術作品を見て来ました

作者:

見てきた感想、というより

美術作品に対しての捉え方と言いますか


一言で言うと凄い、で片付く話です。

先輩方の技術も魅せ方も充分かと思ったけれど

教授たちはまだまだだと指摘していて、


「美術は続けることが一番難しい。なぜなら本来は生活に必要不可欠なものではなく、役に立たないことをしているからだ」「美術は続けていくことに意味があり、上達や研鑽への道なのだ」と仰っていました。


また、物を描くのであればその対象物に関しての知識や自分の印象、考えは大切なことで、美術を嗜む人たちからは奇怪な作品であったり非常識な作家だったりと認識されてしまいます。例えば人物画を描くのであれば背景の色はその人物の心情を代弁する色相にすること。視点の位置や身体の一部を描くか描くまいか。


西洋の静物画は大体のものが"死"を暗示しているというのは有名だと思います。刃物や割れる物、花や果物はいつか壊れ、萎れ、腐ってゆくものです。人間も同じくやがてくる死に恐怖し生きているのです。


一般的にネガティブなイメージの物を明るく表現すると・・・良く言えば斬新で真新しい試みになるでしょうし、悪く言えば無知で滑稽な作品が出来上がります。ただ、このような話を美術に疎い人にしても伝わらない方が多いのかもしれません。



また、自分の描きたいものを好きなように描いていてはすぐに飽きてしまうのだそうです。人間(現代を生きる私たちの脳内)の頭で考えられることはほんの僅かです。自由に書いているつもりでも、どこかで昔見た絵や作品などの影響を受けているのです。


だからいっそ開き直って、良いと感じる作家の作風を研究すること。どのようなコンセプトで、技法で描かれているのか。その作家はどのような成長を経てその作風に辿り着いたのか。自分はそれを知ってどう受け入れ消化するのか。


もちろんパクりはいけませんから、オリジナリティを加えて作品を生み出す必要があります。多くの知識を得て、全て自分のものにする。良いとこ取りをしてしまいましょう。私たちは昔の偉大な画家の作品を、手元の薄い板で数秒で目にすることができる時代に生きています。この世界に生きる私たちは美術において何を後世に遺すことができるのでしょうか。



当然、いつか地球もしくは人類は滅亡すると思います。ただあと何千年、何万年と確実に生きる人々がいる。


私たちは今が良ければそれで良いのかな。生きて何を遺したいのかな、と感じましたが、今すぐに答えは出ません。


それは私が手を動かしながら、画面にぶつけることなのだと思います。あと残りの一年、精進していきたいと思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] 桜は散るからこそ美しいのかもしれませんが、花は散っても新たな葉や武骨な幹や枝や、そこへ栄養を届ける根っこはずっと残ります。 花を美しいと思うのは簡単ですが、良く見れば葉や幹や枝や根っこも人…
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