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遠距離恋愛の果てに  作者: 藤乃 澄乃
【第7章】 秋から冬へ
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男性脳と女性脳

 付き合い始めて半年。あんな風に一方的に電話を切ってしまったことを、後悔していないと言えば嘘になる。

 だけど、日頃思っていたことが爆発したのだ。


 近くにいるならなんでもないこと。

 でも、すぐには逢えない距離。

 お互いの行動も解らないまま時間ときが経ってしまえば、心も不安になり、そして不安定にもなる。


 言いたいことを言い合える仲だと思っていたが、そんなになんでもかんでも言えるはずもなく。

 嫌われたくないっていう思いから、つい我慢してしまう。


 それが積もりに積もって一気に吹きだしてしまうのだ。

 ただでさえ、女性は瞬間湯沸かし器的なところがある。


 そう。後で考えればどうってことないようなことでも、すぐにムキになったりつっかかったりすることもある。


 男性はそういうことを思わないのだろうか。

 これは女性だけの感情なのだろうか。

 『男性脳と女性脳の違い』という言葉では簡単には片付けられない。


 そもそも『男性脳と女性脳の違い』ってなに?

 だれか頭のいい人がいたら教えてほしいくらいだ。


 相手を想いやる気持ちがあれば、自分がされて嬉しいことをしたいと思うもの。

 反対に、自分がされて嫌なことはしないはず。

 男性も女性も関係ない。人間性の問題だ。

 なんてまた小難しく考えてしまうところが私の悪いところ。


 でも、でもね。

 気づいてほしい。こんな私の気持ちに。


 そんな私のなかのもやもやを誰かに聞いてほしくて、浩ちゃんに言ってみた。

 こういうときは話を聞いてもらえるだけで、充分気持ちは落ち着く。

 アドバイスを求めているのではない。

 ただ、誰かに話を聞いてほしいだけなのだ。


 浩ちゃんとは、結構なんでも言い合えるほど仲良くなったし、お互い好きな人がいるっていう共通点もある。

 男性の気持ち、女性の気持ちなんてのを言い合ったりして、結構なストレス解消にもなってきている。


 そしてなにより、傍にいてくれる。

 話したいときに話を聞いてくれる。

 面倒くさそうな言葉は言わないし、態度にも見せない。


 いつでも私を最優先してくれる。

 そしていつも私の味方をしてくれる。

 それって案外重要ポイント。少なくとも今の私にとっては。 


 そんな彼を頼りたいと思うのは間違いなのだろうか。

 いいえ、友達なんだから気にすることはない。

 浩ちゃんは年下だけど、友達関係に男女の違いも年齢も関係ない。

 お互いを思いやるこころだけだ。



「そっか。俺なら海彩みいちゃんのこと放っておかないのにな」


「え?」


「あ、いや、別に」


 そんな彼を頼りたいと思うのは間違いなのだろうか。

 友達関係に男女の違いも年齢も関係ない。

 たまたま年下で、たまたま男性だったというだけ。


 そう、ただの友人なんだから。



お読み下さりありがとうございます。


次話「クリスマスまであと少し」もよろしくお願いします!

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