3連休(4)
3連休最終日の今日。
いよいよ龍也くんが千葉に戻る日。
あっという間に過ぎてしまった貴重な逢える日。
新幹線での移動のため、今日は自動車ではなく電車を使う。
青いラインの入ったN700系、13時23分発ののぞみ358号。
彼が乗る新幹線だ。
そう、約ひと月前のあの日、遠距離恋愛が始まったあの日、龍也くんが乗って行ったのと同じ時間……より少し早い新幹線。
想い出すだけで泣けてくる。
あの日龍也くんを見送った後、ホームでしばらく泣いていたっけ。
浩ちゃんがいてくれたからまだよかったけど、私ひとりだったらどうしていたのだろう。
朝10時に最寄りの駅で待ち合わせをして、そのまま一緒に電車でターミナルまで行く。
途中で昼食を摂り、その後ホームに向かう予定だ。
またあの時みたいに辛くなるのかな。
それとも2回目だから少しはマシかな。
これからも、こんな風に過ごしていくのかな。
逢いたい。逢いたい。逢いたい。
逢えない。逢えない。逢えない。
やっと逢えた。
また離ればなれ。
それぞれの時間を過ごしながら、ほんの少し同じ時間を重ねる。
それが遠距離恋愛。
今日は目覚ましより少し早めに目が覚めた。
ああ、またしばらくは逢えないのかと、布団の中で少しだけ涙してみたり……。
でも、待ち合わせに遅れるわけにはいかないので、そうそうおセンチに浸っているわけにもいかない。
とびきりのお洒落……とまではいかないが、精一杯おめかしして出かけよう。
今日の私を目に焼き付けていてもらおう。
彼は普通な感じなのに、なぜかモテるようで。
同じ職場の女子社員からも好印象だと、人づてに聞いた。
やはりその人柄からか、人なつっこい憎めない性格だからか、頷ける。
ちょっぴり不安がよぎったわけでもないこともない。
彼を信用しているけど。でも……。
ちょっぴり不安かな?
いや、はっきり言って不安だ。
職場の女子社員に元カノの存在。
いくら彼を信用していると言っても、相手のいることだから……。
ああ、いけない。
こんなことを考えていると遅刻してしまう。
不安な気持ちを追いやって、お化粧をする。
でもファンデーションは薄めにナチュラルメイク。
今日は少し大人っぽくパール、ローズ、ダークブラウンのアイシャドウを重ねていく。
ビューラーでまつげをカール。マスカラは塗らない。あまり好きじゃないから。
頬紅はもちろんローズ系。この色が私には一番似合うと思う。
薄くリップクリームを塗ってから、丁寧に深いローズ系の口紅を重ねる。
よし。
今日は大人っぽく、でも清楚にイエローホワイトのブラウスに、膝上丈の深いワインレッドのフレアースカート。基本私はスカート派。というより、寧ろスカートしかはかない。
姿見の前でクルッと回ってポーズを決めてみたり……。
あ、もう行かなきゃ。
お読み下さりありがとうございました。
次話「3連休(5)」もよろしくお願いします!




