表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遠距離恋愛の果てに  作者: 藤乃 澄乃
【第6章】 遠距離恋愛のはじまり
73/168

3連休(1)

 今週末の3連休に合わせ金曜日の仕事終わりに、最終の新幹線で龍也たつやくんが帰ってきた。その夜は直接実家に帰り、次の日、そう今日、土曜日の朝に待ち合わせをしている。


 彼を乗せたあの青いラインの入ったN700系を見送ってから1ヶ月とちょっとぶり。

 長いようで、案外短かったのかな。楽しみ。

 でも、龍也くんもこちらで会いたい人もたくさんいるだろう。

 まず今日は職場の仲良しで先輩の家に集まるという。


 龍也くんの先輩の智ちゃんと彼女、もとい今は奥さんの恵子ちゃん、後輩の小川くんと彼女の美枝ちゃん。同じく後輩、あのイケメンで彼女のいない浩ちゃん。


 午前中に智ちゃんたちの新居にお邪魔して、お昼はなんと奥さんの恵子ちゃんが料理の腕を振るってくれるという。

 ご馳走になるだけじゃ申し訳ないからと、龍也くんと私は少し早めに待ち合わせをして、手土産を買って行くことに。



 約ひと月ぶりの再会ということで、ちょっぴりおしゃれして、念入りにお化粧をする。

 あまり濃いお化粧は自分には似合わないと解っているから、あくまでもナチュラルメイクで。

 もう秋だということを意識して、アイシャドーはベージュ、ピンク、ブラウンの順にのせていく。

 頬紅もローズ系でほんのり可愛らしい感じに。そして口紅。私は敏感肌で、唇も荒れやすい。なので、口紅の下には必ずリップクリームをぬる。それからちょっと大人びた深めのローズの口紅を。


 洋服も秋らしく……と思いながらも、今日は金のドーム型をしたボタンがついた白のブラウスに、膝より少し短めの黒のフレアースカートにした。

 髪はハーフアップにして、お気に入りのバレッタで留める。


 お出かけの用意も整ったので、自室の窓からいつものように外の公園横をのぞいてみる。

 そこに彼のSUVを見つけ、跳ねる鼓動を抑えつつ家を出た。


 そしていつものように運転席側のサイドミラー越しに微笑みつつ手を振って、助手席側に回り込みドアを開ける。


「おはよう」


「おはよう」


 いつものように挨拶を交わし、いつものように車に乗り込む。


 いつもと同じ。


 でも、なぜかドキドキする。


 新鮮な感じ、とでも言おうか。


 でもまあ、付き合いはじめて約4ヶ月。そのうち1ヶ月ちょっとは遠距離恋愛。

 慣れちゃってる方がおかしいのかな? 新鮮なのは当り前なのかな? なんて思いつつも、いつになく緊張気味のふたり。


 少しの沈黙のあと、顔を見合わせて吹きだした。


「久し振り」


「そうだね。元気そうでよかった」


海彩みいちゃんは、なんか一段と可愛くなったね。パッチリお目々にキュートな唇。その……」


「はいはい。褒めてもなんにも出ませんよ~」


「残念! ほっぺにチュ、くらいはあるかなと」


「地球がひっくり返ってもそれはない」


「ぐはっ」


 やっぱいつものふたり。

 この楽しいやり取りは、離れていた時間なんかすぐに埋めてくれる。


「ん、どした?」


「なんでもない」


 やっぱ、龍也くんのこと……好きだな。


「そんなに見つめてくれちゃって。オレに惚れ直したか?」


 嬉しそうにニヤニヤしながら言っちゃってくれちゃって。


「んなわけないでしょ」


「またまたぁ。照れなくてもいいのに~」


 ぐぬぬ。久々の龍也ワールド!

 でもちょっと嬉しい。


 

お読み下さりありがとうございました。


次話「3連休(2)」もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ