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遠距離恋愛の果てに  作者: 藤乃 澄乃
【第8章】 目まぐるしい日々
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ひとの気持ちは変わるもの?

 それから新年初出勤の日を迎え、出会う人ごとに新年の挨拶を交わし、また平常通りの日々に戻るわけだが、お正月休みにどっぷりつかっていた身としては、すぐに平常運転なんて身体がついていかない。できることなら慣らし運転的な感じで数日を過ごしたい、なんて甘いことを考えながら会社へと向かう。


 街の空気は冷たく吐く息も白い中、気を引き締めて今年も頑張ろう。





* * *


 龍也たつやくんとの遠距離恋愛が始まってもう4ヶ月も経つわけだが、最近は離ればなれで寂しいとかあまり思わなくなってきた。それが普通というか、当たり前になってきたからだと思う。

 特に今年に入ってからは仕事も忙しく、あまり感傷に浸っている時間がないというのもひとつの要因にはなっているのだが。


 私たちは信頼し合っている。

 お互い思いやりの心を以て接しているし、想い合っている。

 それは間違いない。

 

 たとえ離れていても、気持ちが、心が通じ合っているというか。



 ……だけど、時々不安にはなる。

 このままこのような離ればなれの状態が続いて、お互いの気持ちがいつまでも離れないでいるなんていう保証はないのだから。

 自分は大丈夫。なんて思っていても自分ではどうにもできない感情の移り変わりがあるかもしれない。

 彼の方だって、離れている私よりも日頃近くにいる同僚なんかとの方が、一緒に過ごす時間も長いわけだし、そんな中に女子社員とかがいると……。


 こんなことは考えたくはないが、心変わりをするかもしれない。

 ひとの気持ちは解らない。自分でコントロールすることなんてできやしないのだから。

 いつまでも同じ気持ちのままいられるとは限らない。

 いくら自分が望んでいたとしても、気づかぬうちに気持ちが冷めていたなんてことがないとは言えない。


 近くにいるならまだしも、なかなか会えない相手をずっと想い続けるなんてことができるのだろうか。

 私にとっても龍也くんにとっても、はじめての遠距離恋愛。

 この先、お互いの気持ちがずっと変わらずにいられるのか、それとも変わってしまうのだろうか。

 自分たちの気持ちがどうなっていくのか、計り知れない。


 そんなこと考えても仕方ないのは解っているし、先のことより“今”が大事なのも解っている。だけど離れている分、たまに不安になるときがある。

 この世の中には『絶対』ということはないのだから、と誰かが言っていたが、本当にそう思う。

 特にひとのこころのように目に見えないものは、移ろいやすくつかみ所がない。


 考えすぎだといいのだけれど、離れていると余計なことも頭によぎってくるものだな。


 龍也くんに次に会えるのはいつなんだろう。



お読み下さりありがとうございました。


次話もよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
見えない糸でちゃんと繋がっている!とわかっているにでも不安は消えないよね。つい日々の元気?callが長くなっちゃいます。がんばって!
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