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遠距離恋愛の果てに  作者: 藤乃 澄乃
【第8章】 目まぐるしい日々
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今年最後のデート

 今日は龍也たつやくんが千葉から帰って来る日。

 睡眠不足はお肌に悪いし、せっかくのデートに欠伸あくびばかりをしているわけにもいかないと、昨日の会社の忘年会を1次会の途中で切り上げて帰ったわけだけど。

 駅前のお店を後にしたところで、我が部署随一のキレモノ、将来出世間違いなしと女子社員たちが密かに狙っている3歳年上の山下利也としや先輩に呼び止められ、はじめは断ったのに、先輩の押しの強さに結局ふたりでお茶をすることに。


 私には龍也くんという遠距離恋愛中の彼がいるのだけれど、先輩との『お茶』は少しドキドキするもので。

 ましてや、帰り際にあんなことを言われるなんて。


 昨日の出来事を思い返して、もうどうしたらいいか解らない。

 同じ部署の先輩だし、無下に断るのも悪いし。

 ものも言い方で角が立つって言うし。

 なんて思ったりしたが、冬休みは予定が詰まっているからと笑顔で断った。

 今年の初出勤の日が気まずい雰囲気になりませんように。

 うーん、少し憂鬱ゆううつだけど、まあ、なんとかなるかな?




 それよりも今日。

 龍也たつやくんとは夕方に待ち合わせをしている。その後食事をして、今日は解散。

 明日、明後日はお家でお正月準備のお手伝いをしないと。

 きっと彼も年末はこっちの友人たちと、楽しく飲みにでも行くのだろうし。


 でも、初詣はふたりで行こうって約束してるから、楽しみだな。



 そんなことを考えながら、待ち合わせの時間まで年末大掃除をする。

 普段から割とマメに掃除をしているから、それほど大変なワケじゃないけど、1年の大掃除と思うと手は抜けない。自然と力が入る。

 でも、お出かけ前にはちゃんとシャワーを浴びて、ほこりを落としておかないと。



 今年最後のデートかぁ。

 なんか寂しい気もするけれど、またすぐに会えるのに、年が変わって新しい1年が始まると思うと、なんか感慨深いというか、今年はいろんなことがあったなぁって想い出す。


 新入社員歓迎ボーリング大会で、初めて龍也たつやくんと出逢い、仲良くなって。

 5度の『偶然にもほどがある』のあと、告白されて付き合って。

 それから彼の転勤が決まり、私たちは遠距離恋愛をすることになったわけだけれど。


 その間にはいろんな出来事があって。

 もちろん楽しいことも、嬉しいこともたくさんあった。

 でも、哀しいことも寂しいことも同じくらいにあった。


 そんなことを乗り越えて、これからも遠距離恋愛を続けていくのだなぁ。

 この先にはどんなことが私たちを待ち受けているのだろう。

 今までのことを考えると、少し不安もあるが、その反面楽しみでもある。


 今年1年を振り返って思うことは、


『お互いのいいところもそうでないところも、全部ひっくるめて受け入れられる、許し合える』


 そんな関係になりたいな、ってこと。

 彼と、龍也くんと出逢えてよかったと心から思える間柄になりたいな、ってこと。

 

 だって、龍也たつやくんは私にとって、かけがえのない存在なのだから。


 ふとカーテンを開けると、いつものように彼の車が公園に到着したのが見えた。

 さあ、今年最後のデートに出かけよう。



お読み下さりありがとうございました。


次話もよろしくお願いします!

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