マイナス1-07
ラーグ星。ミルド国。
中央政庁。
そこには大統領はじめ軍、警察関係者。
そしてボーレムたちもいた。
「イーレス先生」ボーレム。
「今までどこに。
捜していました」
「それより大変な事に」枠沢。
「はい。怪獣が」
「それで慌てて-----」枠沢。
「少なくとも全世界的に。
我々が確認しただけでも
十五体の怪獣が一度に出現しました」アーザ参謀総長。
「しかしご安心ください。
怪獣はルーゼルにより。
事前に各国にルーゼルを配置しておいたのが
幸いしました。
ですが-----」ナード参謀。
「ですが?」枠沢。
「ガーグ国でルーゼルのDNA注入生物を
保管してあった施設が破壊され-----。
逃げ出したと。
されでその周囲の住民が次々に
ルーゼルに。
未確認情報ですが」ナード。
「ガーグ国以外でも-----。
当の研究施設が怪獣を造っていたらしいので。
どこの国でも。
それが-----逃げ出すなり何なりで-----。
その地下に潜んでいた怪獣が-----ですので。
当然-----DNA注入生物の保管場所に
近いところに怪獣が」
「現在確認中ですが」
「それに-----これも未確認情報ですが-----。
そのウワサに刺激された他の国の-----。
政府も-----独断でDNA注入生物を解き放ったと。
-----。
どうすれば」アーザ参謀総長。
「その話は私も」枠沢。
しかし全員気まずげに。
「他にも-----」ナード。
「それにわが国でも怪獣が。
それで-----。
DNA注入生物を」
「解放したのですか」枠沢。
“やはり”
「はい。
私の判断で。
あの場合致し方なく。
先生もおられませんでしたので」チゼク大統領。
枠沢は頭を-----。