表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/11

マイナス1-05

 ラーグ星、ガーグ国。

 その地下千数百メートル。

 そこに奴は眠っていた。

 成長の時を待つために。

 ゴルム。

 その怪獣はガーグ国の一研究所の

所員たちにより

そう名付けられていた。

 研究員たちが遺伝子工学の実験のために

産み出したものだ。

 やはり実物を造ってみなければ

科学の進歩は望めない。

 そしてDNA,細胞レベルまでは

数百は造っただろうか。

 その大半はそのまま。

 そのようなモノが成長し

もし暴れ出しでもした日には

大変な事になる。

 そのくらいの分別は

研究員たちにもあった。

 もともと枠沢は

怪獣の製造には反対をしている。

 やはり枠沢を怒らせるのは-----

彼らも得策ではないと考えていたようだ。

 しかし-----。

 その中の一つの細胞。

 それが彼らも気付かぬ内に

研究所外へ。

 何らかの意図が働いたのかは

今となっては-----。

 それは成長をはじめ-----

幼体となり地下へ。

 そして数十日。

 ゴルムは成長を遂げていた。

 ゴルムが目を開いた。

 身体を大きく震わせる。

 そして地上へと。

 夜の暗闇の中。

 その姿をラーヅ市の中心に現した。

 口から生物レーザーを。

 近くにあった建物を。

 ビルを。

 人々は何が起きたのか。

 戸惑ったように。

 そしてわけもわからず周囲を探る。

 悲鳴がこだまする。

 怪獣を産み出した研究所も生物レーザーにより。

 そして人をルーゼル化するための

DNA注入生物を保管していた

官庁の建物も。

 軍がおっとり刀で駆け付けるが。

 この惑星の飛行兵器が。

 走行車両がゴルムへ向け。

 しかし全く。

 ゴルムの生物レーザーにより

一瞬にして次々に破壊されていく。

 その時ルーゼルが。

 枠沢が造った薬を飲んだ内の一人だろう。

 枠沢は世界各国へ

薬を相当数、提供していた。

 ルーゼルがゴルムへ。

 ゴルムはカテゴリー“1《ワン》”かそれ以下。

 ルーゼルはカテゴリー“1・+《ワン プラス》。

 ゴルムが生物レーザーを。

 しかし全く。

 ルーゼルはそれを確かめるように。

 そして満足気にうなずいた。

 ゴルムを首投げに。

 手刀を。

 そして。

 BBバーストビーム線を。

 ゴルムは。

 一撃だった。

 白熱化し-----溶け去る。

 リドニテスはその結果に。

 変身を解いた。

 しかし。

 事態はそれだけでは終わらなかった。

 ゴルムにより解き放たれた

DNA注入生物は。

 人々を次々にルーゼルへと。

 ルーゼル化したある者は巨大化し-----。

 ある者は空へと。

 他国でも。。

 同時に怪獣が出現しだした。

 怪獣が同時に。

 しかも大量にという事は

あっていいわけがないのだが。

 枠沢によると-----だ。

 TV番組では-----。

 いや。

 何となれば造られた時期も、

成長に要する期間もまちまちなはず。

 それが同時になどとは-----

考えられない。

 よほど数が多くなければ。

 しかしそれは起こった。

 一晩の内に世界中で

合わせて十数体が。

 中には敵対国に対して

軍事目的で仕掛けられたものも-----。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ