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戦闘論(仮)  作者: 如月 恭二
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射撃武器 拳銃編 弐

 久方振りである、諸君。早速だが、前回の続きを行うとしよう。有名どころを取り上げねば、戦闘狂としては失格だと言う声を聴いた気がしてな。此処は少々巻いて行こうという腹積もりだ。申し訳ない。



 ○FN57(Five-seveN)

 ベルギーのFN社より開発、販売される。P90(サブマシンガンの項にて後述予定)のサブウエポンとして登場。特殊な弾薬を使用する点はP90と同一。発売当初はダブルアクション──引き金を引くと撃鉄が弾薬の雷管を叩く機構──のみだったが、近年ではシングルアクション──撃鉄を起こして引き金を引く事で雷管を叩く機構──も可能。

 尚、小銃用の弾薬を拳銃用に押し込めたようなもので、初速が早く貫通力に長ける。防弾チョッキをも貫徹しうる殺傷力をもち、人体に対する破壊力も抜群。悪用されることを危惧されたが、貫通力を落とした民間モデルが出回っている。

 因みに、貫通力が高いことで知られるT-33(ロシアにて開発。所謂トカレフ)と、その使用弾薬7.62×25mmだが、本銃はそれと同等かそれ以上の貫通力を誇る。


 使用弾薬:52×2.8mm

 装弾数:10・20・30



 ○SIGシリーズ(シグザウエルシリーズ)

 SIG社、ザウエル&ゾーン社開発だが、現在はスイスアームズが買収し、設計開発に携わる。

 当初より軍用、警察用として開発されたが、SIG P210は高性能である。しかし、性能面で高水準であっても、コストがかさむことから、それに替わる物としてP220を生産。以降、改良モデルとして後継機が販売されるようになる。P226などがそれに当たる。

 モデル等によって装弾数が変わることなどから、本項ではSIGP220として取り扱うことをお断りする。

 また、開発当初はシングルアクションは時代遅れという風潮の為、ダブルアクションが採用された。シングルアクションも、勿論存在する。

 命中精度、信頼性の高さから人気のブランド。P226の登場により、それ以降は.45口径の品が多いらしい。


 使用弾薬:9*19AMMO、7.65パラベラム、.45ACP、.38スーパー弾、.22LR(ロングライフル弾のこと。口径は小さいが、初速が早い)

 装弾数:7~10、物によって変動あり。特に後継機では、改良が重ねられているため、まちまち。



 ○デザートイーグル

 言わずと知れた大口径拳銃。アメリカ、ミネソタ州のM.R.I社発案・製造。イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(IMI)社等でも製造される。

 当初は回転式拳銃(リボルバー)用の.357マグナムを使用することから動作不良が続発。もともと弾薬が弾倉と機構に合わないことが原因──リボルバーとオートマチック拳銃の弾薬のリム部は構造が違う為──であり、後に.44口径マグナムにて対応。上記の不良が改善される。


 また、強力なマグナム実包を使用する為、拳銃には珍しいガス圧作動式を採用されている。尚、この機構はオートマチックライフルに見られる。

 威力は高く、AK-47(カラシニコフ)に採用される弾薬7.62*39mmと同等の貫通力を持つ。

 また、車を吹き飛ばすなどの描写があるが、誇張表現である。実際、運動エネルギーは高いが、そこまで高威力ではない(筆者曰く、『それは最早グレネードランチャーだろうが』とのこと)。

 作動方式は、シングルアクション、ガス圧作動式の二種。

 子供や女性が扱って肩が外れるというのは、そもそも射撃姿勢が悪い場合がほとんどで、非力であっても姿勢さえ正しければ問題なく扱える。

 さらに有効射程80mと、拳銃にしては驚異的。


 使用弾薬:.357、.41、.41AE、.44、.440CB、.50AE

 装弾数は、.357が9発、.41、.41AE、.44が8発。.440CB及び.50AEが7発となる。



 ○スプリングフィールドXD(X-treme D-utyの略らしい)

 クロアチアの現HSプロダクトにて設計製造される。販売国はアメリカで、スプリングフィールド・アーモリー社が取り扱う。

 オリジナルであるHS2000という拳銃はクロアチアの軍や警察にて採用・運用される。当初は無名のブランドだったが、信頼性の高さなどから次第に売れ行きが伸び、スプリングフィールド社がアメリカでのブランディングと販売を委託。以降XDと、新たな名を冠し販売されるようになる。

 ポリマーフレーム、トリガーセーフティ、マウントレイル──レーザーサイトや照準器(レクティル)の取り付け部分──などはグロックの影響を受けつつも、グリップセーフティやマガジンキャッチ等、伝統を踏襲したようなデザインと機能性を確立している。

 銃身(バレル)を伸ばしたタクティカルモデル、秘匿携行(コンシールド)を意識したサブコンパクトモデルも登場したことに加え、.45口径にも対応した事から人気の一品となる。


 弾薬及び装弾数:標準が16発。9*19(12発)、.357SIG、.40S&W、.45ACP


 装弾数がやや不明瞭で、筆者としても遺憾であると言わざるを得ない。

用語解説


雷管:弾丸の後ろにある円形状の火薬。撃発材のこと。プライマー火薬とも言うが、その本質は爆薬である。

撃鉄が落ちる事で、弾丸の後部が爆発──発射に至る。

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