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「町…村?」

種族の話とかをしれっとします。

『梨花様』


「うん!準備おっけー!いこっか!スマホちゃん!」




梨花は清浄魔法を実行した後、動きやすい格好に着替え、テントをしまい、ようやく町を目指す事になった。

梨花の現在の格好は

動きやすいTシャツにパーカーを羽織り、それに合わせぴったりと足のラインに沿ったジーパン。そして動きやすい運動靴という格好である。アクセサリー類は昨日と変わらずつけたままである。


何も奇抜な所はない無難な格好であるが、スタイルのいい梨花は無難な格好でも着こなしてしまうのである。

ちなみに、梨花の現在着用している服は昨日購入した洋服ではない。

梨花のリュックには現代で梨花が着用していた衣類が全て入っていたのだ。他にも愛用していた小物やメイク道具、玩具等も入っており、一瞬だが神に感謝しそうになった。

しかし、ハッと我にかえるといやいやと首をふるのである。

こんな状態にしたのも神であった事を一瞬忘れかけていたのである。

そうして、梨花の所持していた私服の中で森の中を歩きやすいであろうチョイスしたのが現在の梨花の装いである。



「スマホちゃん虫除けとかっているかな?まだつけてないんだけど」



『この世界に普通の虫は居ないので大丈夫かと』



「マジでか?!虫いないとか最高だね!異世界ちょっといいとこかも!」



トコトコと歩きながらスマホと会話をする梨花

現在スマホがあるのは梨花の胸辺りである。専用のストラップを使い、首から提げているのだ。

若干のダサさを感じない訳ではないが、何をするにも何を聞くにも現在スマホの存在は現代の時よりその必要性を増している。

下手にジーパンやパーカーのポッケなどに入れて対応に遅れては大変である。

と、スマホ自身がが提言したのである。

梨花は話とかしやすいからいいか。と素直に頷き、現在の位置に落ち着いた訳である。



「スマホちゃん魔法って清浄魔法以外に使えるんだよね?」


『勿論でございます。梨花様が先程使用した清浄魔法ですが、分類としては水属性補助魔法になります。他にもそれぞれ属性があり、更に分類され攻撃魔法・防御魔法・支援魔法等があります。』


「へぇ~属性って何?」


『火・水・土・風・光・闇・無等があり、更にその上位に焔・凍・岩・嵐・虹・幽・特があります。』


「めっちゃあるやん…上位交換って事は、スマホちゃんが後に言った奴のほうが強いんだね」


『はい。この世界において扱える者は差ほど数は多くないはずです。』


「特別なんだ…じゃあ私は使えないね…」


『勿論ご利用いただけます』


「嘘やん?!…なんで?!」


『すぐにという訳ではございません。現状、梨花様は私を通さないと魔法の行使ができませんので…ただ、修練を積めばできるようになります。梨花様なら。』


「そっかー楽しみだなぁ!」


スマホにこの世界の魔法の属性と粗方概要を聞いた梨花だが、スマホは梨花が困った時、窮地に陥った時以外は基本聞かれたことにしか基本応えてくれない。なのでまだまだ沢山聞かなければいけないことがあるはずである。が、梨花自身その時になったら聞けばいいだろう。と楽観的な考え方であるので深い質問までしなかったのである。この「なんとかなるっしょ」精神が後に大きな後悔を招く事になるのだが、それはまだ先である。


スマホによるしっかりとしたナビゲートがされている為一切迷わずに深い森を歩けている梨花。そんな二人?の会話はまだまだ続いた。


「スマホちゃん町ってどんな感じなの?」



『そんなに広さはありませんが、差別もなく手を取り合って助け合って暮らしているいい村だとデータにありました。』



「なんか物騒な言葉が聞こえたんだけど。差別って?この世界差別とかあるの?」



『およそ500年前の討伐の際に一度この世界に現存する魔物以外他の全ての種族が一致団結して立ち向かい、以降種族間の差別は公の場ではなくなりました。』



「種族?魔物?この世界って人間以外もいるの?犬とか?猫?」



『人間・獣人・エルフ・ハイエルフ・ドワーフ・人魚・妖精・ゴレム・華人・魔族・ファントム等々沢山の種族がこの世界に息づいています。』



「…マジでか…異世界すごすぎ…はなびと?華なの?人なの?わからん…あ、あのさ、スマホちゃん魔物?と他の種族と何が違うの?」



『エトワタール語、この世界は創設神の与えた一つの共通言葉しか言葉がありません。この言語にて、理知的、理性的な意思の疎通ができるかどうか。という事が一番重視されます』



「ふーん…て、え?!エトワタール語ってなに?!私この世界の人じゃないからこの世界の言葉喋れないよ?!」



『ご安心下さい。梨花様は既にこの世界へ渡られた身、創設神の祝福を受けている梨花様は前の世界と同じように会話する事が可能です』



「よかった~英語もやばいのに外国語とかハードル高すぎるよ~;;…あ、じゃあ話戻るけど差別ってのはその種族同士でしちゃう訳ね…」



『公には行われませんが、もしかしたら見かける機会があるかもしれません。そうなった場合、梨花様はどうされますか…?』



「え?あたし?うーん…言葉通じるなら怖くないし…むしろ色んな人にあってみたいなぁ…折角?異世界につれてこられたんだもん!だったら地球で出来ない経験を積んだほうがいいよね!楽しんだもの勝ちだよ!」



『えぇ、そうですね。梨花様…あぁ…見えてきました。あれが、一番近い町「マリット」です』



「おぉ!!!町!…ん??町???」





光の通さない様な大木はいつの間にかなくなり、背の低い木々の間から開けた場所が見えた。梨花は我慢できずに足を掛けるとそこから見えたのは、長閑な田園風景と木造の家々が十数件

家々では牛の様な家々を飼っている所もある様だ…

人々は農具を携えて談笑していたり、畑を耕していたりしている…

梨花は町だと喜んでいたのも束の間、その日本では地方の方でしか見る事はないまったりとした光景を見て




「町っていうか…村じゃね??」



と声を小さくして呟くのであった。




町とか村の違いって明確にわからないんですが…まぁ雰囲気で伝わればと思います。

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