第4話
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前回は、まるですぐに学校に通うようになったかのように書きましたが、実際には学校は街にあったので、私は街に行く列車が出るまで一週間、アリスさんの家で泊めてもらうことになりました。
アリスさんの家は木造の質素な作りで年季の入った建物でした。木の壁は色あせていましたが、不思議なことに、異世界なのにどこか懐かしく感じました。アリスさんは私にベッドを貸そうと言ってくれましたが、私はソファで寝ますと言いましたが、「今日だけだよ。明日には寝具屋からベッドが届くからね」て押し切ってきました。
さて、アリスさんの家にはブラウン管テレビが一台ありました。当時はまだアナログ放送をしている放送局が辺境にあったのでそこだけチャンネルが付きました。アリスさんはテレビをほとんど見ていませんでした。ただ、その日はつけたのです。最近物騒でねとつぶやいて。
「ファーエンド速報の時間です。昨今のエターナルズ連続行方不明事件について連邦警察はE.T.の関与を調べるため、指定居住地区へ強制捜査を行いました。」
画面には、黒い制服を着た警察官たちが現地人の集落を取り囲む映像が映って、ノイズ混じりの声が、妙に冷たく響いていました。
「E.T.って何ですか、アリスさん」アリスさんはバツの悪そうな顔をして、しばらく目を泳がせた後、言葉を濁しながら話し始めました。「E.T.と言うのは現地人のこと、私たち、エターナルズが彼らのことを呼ぶ名前…あんまりよくない言葉だよ」
その言葉を、なぜテレビが使っているのか――怖くて、聞けませんでした。




