タイガースファンのツバオ
『翻訳機が繋ぐ、笑いとツッコミの方言混合劇場!』
小倉家の庭先、夕暮れ時。
優馬、美鈴、美香、双子の光子・優子がスマホの**燕語翻訳機(AI搭載)**で、空のツバメ夫婦に連絡中。
優馬(博多弁)
「ツバオさん、ツバミさん、無事に着いとるとね?
こげん遅かと、ちょっと心配したばい!」
ピピッ、翻訳機が反応!
ツバオ(大阪弁変換)
「おう、着いたで!ちょっと道草しとってんな〜。
せやけどな?“頼りないのはええ知らせ”ちゅうやんか〜(ドヤ)」
一瞬の沈黙。
ツバミ(大阪弁で秒ツッコミ)
「アホか!!それ、どこの昭和のことわざやねん!
そんなんで心配してくれとる人に安心感与えられるかいな!」
美鈴(苦笑しつつ)
「は〜、やっぱツバミさんのツッコミ、めっちゃキレとるばい…」
美香
「ツバオさん、道草って…今回はどこ寄っとったと?」
ツバオ
「うーん、途中で甲子園の上空通ってな、
タイガースの応援してたんや。気ぃついたらちょっと北向いてしもててな?」
ツバミ
「そら“ちょっと”やのーて、“だいぶ”や!!
あんた、方向感覚ゼロか!GPSあっても迷子になる才能どこで磨いてきたんや!」
光子&優子
「ツバミおばちゃん、キレキレ〜!」
優馬(苦笑しながら)
「そんなんでようインドネシアまで来たばい…」
ツバスケ(後方からひょっこり)
「パパら、もはや“渡り鳥”やのーて、“寄り道鳥”やな…」
つばまる「せやな、
パパら、飛行ルートよりネタ拾い優先やし。」
ナレーション(美香・博多弁)
ツバオさんとツバミさん、ホントに自由すぎるばい……
でも、なんやかんやで絶対帰ってきてくれるとがうれしかとよね
『甲子園の呪い!?ツバメの渡りがまたもや脱線〜!』
春。桜舞う中、小倉家の上空に――
「帰ってきたばい!ツバメさんや〜!」
光子&優子が手を振る中、空からヒュイ〜ンと舞い降りる…かと思いきや…
その頃、甲子園上空。
ツバスケ「おおおおお!!!打ったぁぁぁぁぁ!さっすが佐藤輝明!!」
(上空でホバリングしながら、観客の歓声に混じって応援)
ツバコ「……は?なにしてんの、あんた??」
ツバスケ「え?せっかく関西通るし、
ちょっと一試合……だけのつもりやってん」
そして…
ツバスケ、気づけば3試合連続観戦!!
金曜ナイター → 土曜デーゲーム → 日曜またナイター
月曜、小倉家の軒先。ようやく帰還。
ツバスケ「ただいま〜」
ツバコ「“ただいま”やないっっ!!!」
ツバスケ「いや〜甲子園って、やっぱ聖地やな!球場メシもうま……」
ツバコ「誰が今、“球場メシ”の話しろ言うた!!
もう、ちーっとは渡り鳥の自覚持てーーー!!」
美香(スマホで翻訳アプリぽちっ)
「えーっと、ツバコさん曰く……
“お前、飛ぶより応援の方が本職ちゃうんかい!”やて」
美鈴「そりゃ怒るばい…」
優馬「でも、ツバスケさんの気持ちもちょっとわかるっちゃけどね…タイガース今年強かし…」
つばたろう(兄貴分の冷静ツバメ)
「もううちの一族、渡り鳥やなくて観戦鳥に改名したらどや?」
つばまる「チュールより六甲おろしに反応しよるやん…」
ツバコ、しばらく“羽ばたき禁止令”発令!
「もう次は絶対に途中下車禁止!
通過したってGPS記録見とるけんな!!」
今日の名言(ツバコ、羽バサァァして一言)
「タイガースが勝つのは嬉しいけど、
渡りは、勝ち負けよりタイミングやっ!!」
『飛んでる場合やない!空中六甲おろし大合唱事件』
【場所:甲子園上空・三塁側あたり】
ツバスケ「いくでーっ!
ろっこうおろし~」
(羽ばたきつつ、空中でエア・ジェット風切り音)
ツバオ(どこからともなく参戦)「♪ そうだ〜 勝つぞ タイガースぅぅ!」
つばまる「ええ声出とる〜!」
ツバミ(遠くから飛んできて)
「って、あんたらなにやっとんねんっっ!!
空中大合唱て、ここ渡りのルートやろ!!」
上空から降り注ぐ“六甲おろし”、
SNSで話題に!トレンド入り!
《【謎】甲子園上空から“応援歌”!?鳥の合唱にネット騒然》
小倉家
美香「……ちょ、またツバスケさんら甲子園寄ってるってよ」
優馬「うわ〜、またやっちゃってるばい」
美鈴「渡りやめて、もう“巡礼”やね」
双子ちゃん「おうえんがとんでくるぅ〜!!」
(ベランダでポンポン振る)
ツバコ、スマホで連絡(翻訳機フル活用)
ツバコ《GPS確認済。試合終了まで上空ホバリングやったね?》
《帰ってきたら、家族会議やけんね!?》
ツバスケ「えっ……や、やば……帰らな……!」
ツバオ「でも次のカード、阪神×巨人やで!?」
ツバミ「帰らんかーーーーーい!!!!!」
その夜、小倉家・軒先家族会議(空中)
ツバコ「次に応援のためにルート外れたら、
ツバメじゃなくて、“観客”認定するけんね!!」
ツバスケ「えええぇえ!?チュールもらえんの!?」
つばたろう「つば一族の伝統って……なんやろな……」
オチの一言(by ツバオ)
「なぁ……もういっそ、甲子園に巣つくろか?」
ツバミ&ツバコ「アカーーーーン!!!」
『餌より野球!?ツバスケ、空中ラジオで大炎上!』
ある昼下がり。インドネシア某所上空。
ツバスケ「……おっ、交流戦始まっとるやん!
阪神vsソフトバンクとか、まじ熱いやつや!!」
(スマホにイヤホン突っ込んで、空中ラジコ観戦モード)
つばみん(子供・しっかり者)「……パパ、餌は?」
ツバスケ「あとでな、あとで。今、3回裏で1アウト走者一塁…ええ場面やん…!」
地上では、ヒナたちの腹ペコ警報発令中!
つばこ(鬼の形相で戻ってくる)
「アンタ!なに上空でホバリングしながら中継聴いとんねん!
餌、どこなん!?この子らピィピィ言いよるやろ!!」
つばたろう「また野球かいな…
そのうち“観戦中毒症”って診断されるで……」
つばみん(冷静にブーイング)
「パパって、
“渡り鳥”やのーて“野球ファン鳥”やん……」
つばまる(弟・真顔)
「もはや“餌取り”より“スコア取り”の方が得意やしな」
小倉家・夕方の庭先
美香「今日もツバスケさん、上空からラジオ流しよったらしいよ」
双子ちゃん「おなかすいたってピィピィしよったもんね〜」
美鈴「……餌やらんツバメは、
ただのホバリングおじさんたいね……」
優馬「もう“実況解説係”として仕事変えたらよかやん……」
ツバコ、全羽力で怒鳴る
「ええか!?
明日からは餌10匹捕まえるまでラジオ禁止!
1匹に付き、1イニングや!逆数契約やけんね!」
ツバスケ「えぇぇ〜!?
じゃあ延長12回とかになったら……ワシ餌30匹?」
つばみん「当然やろ。命がかかっとるんやし。」
オチの一言(ツバミさんが遠くからバサバサ飛来)
「餌も取らんツバメが、
“バードキャスター”気取るなぁああ!!」
それでも「好きやねん」言うたら勝ちやろ!
ツバコ、ツバスケへの愛、炸裂やぁぁああ!!
『なんやかんやで、うち、アンタが好きやねん』
夕暮れ、小倉家のベランダ。双子ちゃんが翻訳機でツバメ語をモニタリング中
光子「ねぇねぇ、優子、いまの聞いた?」
優子「うん、聞こえたっちゃ!ツバコさん、言ったと!」
翻訳機:「うち、あんたに呆れてるで。
でもな――やっぱり、好きやねん。」
光子・優子「キャーーーーッ!!」
上空、夕焼けをバックにラブラブのツバメ夫婦
ツバスケ(照れ笑い)「……ホンマかいな?」
ツバコ(そっぽ向いて)「せやから、1回しか言わへん言うたやろ。
次同じことしたら……羽むしるで」
ツバスケ(ポッ)「……やっぱワシ、世界で一番ええ嫁もろたわ〜」
ツバコ「アホちゃう、照れるやろがい」
美香(ニヤニヤしながら双子に)
「ね?ほんと、
もう“ツバメ界の優馬と美鈴”って感じよねぇ〜〜!」
優馬(読んでた新聞から顔上げて)
「え、ちょ、俺らそんなツバメ級の騒動しとらんばい」
美鈴「……うちも“羽むしる”くらいは言うたことあるばい」
双子「熱っっっ!!」
つばみん&つばまる(空中から遠巻きに)
「マジで……うちの両親、ラブコメ漫画やん……」
「ブーイングからの愛の告白とか、
もう“渡り鳥ラブストーリー”って新ジャンル作れるやろ」
ツバオとツバミ(草葉の陰から見守り中)
ツバオ「やるやん、ツバスケ……
うちの若い頃みたいやの〜。な、ツバミ?」
ツバミ「……昔も今も、アンタのせいで迷子なっとるわ」
ツバオ「せやけど、なぁ……
“好きやねん”って言われたら、全部報われるやん?」
ツバミ(ちょっと照れて)「……バカ」
『ツバミのジト目は地球を凍らせる』
ある日の昼下がり。木陰でツバオ&ツバミ、夫婦トーク中。
ツバオ「……なぁツバミ、
オレらが南に向かう時って、ちゃんと真っ直ぐ行った年、あったっけ?」
ツバミ(すかさずジト目)
「は?」
ツバオ「いや、ふと思ってんけどな?
もしかしてワシ、毎年どっか迷子なっとる……?」
ツバミ「“もしかして”やのうて、“確実に”や。」
ツバオ「……あ、やっぱり?」
ツバミ、羽を広げて冷静に怒り
「2021年、マニラ行くはずが台湾寄って…
2022年、スマホ落として逆戻り…
2023年、グアムで観光して羽伸ばしすぎて合流遅刻…
2024年、なんでか知らんけど北海道おったよな?」
ツバオ「……覚えとるやん」
ツバミ「全部“GPSつける前”の話や。
つけても迷子になっとるけどな。」
つばたろう(遠くで聞いてる)
「ワシら、あんなんのDNA背負って生きてんのか……」
つばみん「逆にあれで一家まとめられるツバミさん、神やろ」
小倉家の軒先にて
光子「またツバオさん、怒られとったばいね〜」
優子「“ジト目、威力高すぎ”って美香姉ちゃん言っとった!」
美香「もうあれ、凍てつく羽ばたきLv.100よ。
ツバオさん、よう毎年無事帰ってこれとるばい…」
優馬「たぶん、愛とツッコミが命綱やね……」
美鈴「うちもたまに使うっちゃ、あの“ジト目”。
効き目?絶大ばい」
オチの一言(遠くから羽ばたきながらツバオのぼやき)
「…なんやかんや言うても、
オレがここに戻れるのは、ツバミのおかげやわ……
ジト目も、優しさの裏返しやからな……(遠い目)」
ツバミ「聞こえとるわボケぇぇぇぇッ!!」