電線の上の恋バナ座談会
【電線の上の恋バナ座談会】
〜夕暮れの電線は今日も重たい(物理)〜**
夕暮れ。
オレンジ色の空をバックに、電線にズラッと並ぶキッズたち。
重量オーバーで電線が“ビヨォン…”としなっている。
ヒナミ(羽をバサバサしながら)
「もぉぉ〜〜〜無理!!
あんな大人数の前で!くしゃみで!
風速12メートル級の羽毛嵐を起こした鳥、この私やけん!?
恥ずかしさで飛び立って北欧まで逃げかけたわ!!」
ツバタクロウ(胸を張りつつもソース臭い)
「いや俺なんて、筋肉アピールで翼バッサァー広げた瞬間、
後ろのテーブル吹っ飛んで、
照り焼きソースの海に沈没したからな?
“たれ味の抱擁”って言われたんやぞ」
スワコ(冷静系)
「婚活パーティーって言われて行ったのに、
途中から司会の人も状況把握諦めて
“えー、続きまして混乱タイムです”って言い出したよね?」
ヒナジュン(目をキラキラさせながら)
「でもー!スワジュンお姉ちゃんが告白されたときだけ、
会場が少女漫画のコマ割りになってたよ!?
キラキラした羽根も飛んでたし!!」
(※あれは照明係のツバスケが遊んでスモーク焚いたせい)
キッズたちの声に合わせて電線が揺れ、
近くのスズメが「ちょっと!うちらの住居揺れるんですけど!」とクレームを入れてくる。
しかしキッズたちは全員、
羽毛の奥に“恋のざわつき”を隠しきれず、
ソワソワしていた。
**【第2章 大人たちの嘆きと黒歴史】
〜息子娘よ…なぜ婚活で負傷者が出るのだ〜**
そのころ、反対側の電柱には大人チームが集合していた。
ツバオ(ため息三段活用)
「はぁぁ〜……なんで婚活で戦死者出る寸前やねん。
飛び交う羽毛、倒れるテーブル、ソースの海……
俺らの若い頃はもっと静かに恋してたで?」
ツバスケ(遠くを見る目)
「いやまあ、ドタバタは青春やで。
……俺なんて“釣り針事件”で救急搬送されたからな」
ツバコ(全力ツッコミ)
「それ恋愛ちゃう!!自然災害のカテゴリ!!」
ツバミ(口元緩みっぱなし)
「でも、スワジュンが告白されるとはね〜
あの子、鳥界でも屈指の“天然ゆるふわボケ”やのに……
あれは……モテる……のか?」
大人女子陣はざわついている。
心の声:
「……スワジュン……恐ろしい子……」
彼らの心配は、
“恋の渡り”よりも、
“恋による衝突事故”だった。
**【第3章 スワジュンの恋の芽生え】
〜天然ヒロイン、ようやく恋が分かる(?)〜**
スワジュンは、
夕暮れの光を浴びながら羽先をいじいじしていた。
「えっと……
私、ほんまに……恋されてる、ん?
なんか、夢みたいやし……
よく分からんけど……
あのとき王子が
真剣な目で “好きや” って言ったとき……
……ちょっとだけ……
胸が……ポワって……した……かも……」
(※表現が全部擬音語)
その瞬間、
背後からヒナミが叫ぶ。
「いや言い方可愛いか!!
なんで“ポワ”で通じると思っとるん!?」
ツバタクロウも加わる。
「王子が本気やったんは分かるけど、
お前……
告白された瞬間にソース踏んでスッ転んだからな?」
スワジュン
「えへへ……
恋って……滑るんやね……」
「いや滑ったんはお前や!!」
電線の上に、ツッコミがこだまする。
**【第4章 締め:恋と混乱はまだ始まったばかり】
〜次の渡りまでに心と羽を整えよう〜**
婚活パーティーは、
笑い・混乱・誤爆・照り焼きソース・恋
という前代未聞のハイブリッドだったが、
キッズたちには確実に
“初恋のときめき”が刻まれた。
一方で大人たちは—
「次の渡りで誰か恋に気を取られて
迷子にならんやろな……?」
「飛行コース間違えて台湾行くとかやめてな……」
と、心配するしかない。
ツバメ一家のドタバタ青春は、
これからさらに羽ばたき、
さらに落ち、
さらに笑いを生むのであった。




