女子雛たちのおならブー
乙女の誇りと非常手段(改訂・甘声ロック限定版)
朝いちばん、小川の上でカーテンみたいに霧が揺れていた。
父ちゃんズ(ツバオ、ツバスケ、ツバナリ)が妙に厳かな顔で並ぶ。後ろにはTBM-800とTBM-1000、そしてなぜか軍歌っぽいBGM(口笛)。
ツバオ「よいか、娘たちよ。ツバメ家伝の最終防衛術“おならブー”を――」
女子雛(八羽・整列して即拒否)「いやぁぁあああ!!」
スワコ「乙女にそれは無理!!」
ヒナコ「将来のイメージ戦略が崩壊する!!」
スワエ「SNSで“#乙女のブー”とか拡散されたら一生立ち直れん!」
ツバスケ「命がかかったら恥より生存や!」
ツバナリ「ホークスも泥臭く勝つねん!」
女子雛「話、急に球団まで飛ぶな!」
その日は「おならブー講義:導入編」を全会一致でボイコット。
女子雛8羽は、**“いざという時だけ発動する、可愛くて清潔な防衛術”**を自分たちで開発することにした。
乙女開発会議(結果:全部スベる)
切り株の円卓。議題は一つ、「恥ずかしくない必殺技」。
1)キラキラ羽ばたき・スターライト
スワミ「せーのっ、ぱたぱた〜☆」
→ 眩しいだけ。タンポポがくすぐったそうに舞う。
2)ハート視線ビーム
ヒナミ「うるうる……(上目遣い)」
ヒナジュン「ぷるぷる……(涙袋)」
→ 可愛い。戦果ゼロ。
3)香水ミスト・ラブアロマ(ミント1:ハニー3)
スワジュン「ふわぁ〜」
→ いい匂い。敵の食欲が上がった。
4)合唱“かわいいの圧”
上声部「ら〜ら〜♡」 下声部「ふわ〜ん♡」
→ 近所のスズメが合いの手を入れてコーラス大会に。敵、ふつうに前進。
スワエ(議長)「……笑顔は守れた。けど、巣は守れん」
TBM-800「実効防御値:0.3。必要値:120」
女子雛「桁が違いすぎる!!」
可愛い威嚇、全く効かず(地獄の実戦)
サワガニ軍曹&ヘビ将軍がずるずる登場。
サワガニ軍曹「情報どおり、乙女技オンリーやな。今こそ巣を――」
ヘビ将軍「甘い香り、最高。いただきまーす」
女子雛「近寄るな変態!!」
乙女部隊、総力戦。
ヒナコ「スターライト!」(ぱたぱた)
サワガニ「目にキラキラ入って気持ちいい!」
スワコ「ハート視線!」(うるる)
ヘビ将軍「動揺した。だが前進」
ヒナミ「合唱“かわいいの圧”!」
敵「いい曲や……でも前進」
スワエ「撤退っ!」
スワミ「退路が……塞がれた!」
完全に詰み。電線がギン、と鳴る。
ツバオ「そこまでや!!」
ツバスケ「娘に指一本触れさせるかい!」
ツバナリ「各機――ロッ…」
TBM-1000「警告:乙女甘声認証未検出。解除不可。」
父ちゃんズ「え?」
ツバオ「ロック解除♡」
TBM-1000「不一致:甘味成分ゼロ(スパルタ臭)。」
ツバスケ「ロック解除ぇ♡」
TBM-1000「不一致:声質が加齢域。」
ツバナリ「ロック解除ぇぇええ♡」
TBM-1000「音圧オーバー:マイク一時停止。」
父ちゃんズ、目が点。
女子雛たち、同時にこめかみピクピク。
ヘビ将軍「隙だらけやん」
サワガニ軍曹「いただき――」
甘声、起動
ヒナミ、震える喉をぎゅっと握る。
「……ツーバネーターは、うちらの声じゃないと動かん。なら――」
ヒナミ「みんな、合わせて!」
ヒナコ「いざという時、って今やろ!」
スワエ「恥は、守ってから笑い飛ばす!」
八羽、胸を張る。
女子雛「ロック解除♡」
TBM-1000「認証完了。乙女波形一致。乙女ユニゾンモード起動。 発射まで3、2、1――」
ブオオオオオーーッ!!
ピンクとハートの渦が空を裂き、三重らせんで敵を包む。
サワガニ軍曹は回転寿司の皿みたいにシャーッと流され、
ヘビ将軍は縄跳びになって空へピョン。
川面は三段波紋、枯れ葉はリボンに結ばれてポトン。
美しいのに、暴力的に強い。
女子雛(口ぱく)「(……いけた)」
乙女の判断(命には代えられん)
静寂。
スワエが一歩前へ。
「……うちらの“可愛い防衛術”は、心は守れた。けど、命は守れん。
悔しいけど――非常時は、甘声でロック解除して、やる」
ヒナミもうなずく。
「恥ずかしさは生き残った後に笑う。今は守る」
父ちゃんズ、急にうるうる。
ツバオ「娘に言わせるんやない……せやけど、よう言うた」
ツバスケ「乙女版ブーは香りハニー強め、軌道ハート、角度35度が最適や」
ツバナリ「“笑いすぎセーフティ”も付ける。暴発は3回まで抑える!」
TBM-800「寝言ガード搭載。“ロック解除♡”単発は無効。
『今日のラッキー乙女占いは?』との二段階でのみ解除」
女子雛「しっぶ!!でも助かる!!」
伝授:乙女ブー初号
ツバミ(教官就任)「姿勢、気品、呼吸。乙女は曲線で押す。狙いは守るためだけ」
八羽、深呼吸。
上声部「ロック解除♡」
下声部「準備よし♡」
――ぽふっ。
桃色の輪が咲き、ハートの渦が小川を撫でた。
タンポポの綿毛がふわり、二つ三つ、リボンの蝶結びになって落ちる。
TBM-1000「出力:父ちゃん比63%(必要十分)。美しさ指数1.8倍」
父ちゃんズ「美しさ指数て何!?」
スワコ(照れ笑い)「……これなら、“恥ずかしい”やなくて“誇り”やね」
ヒナコ「非常手段。いざという時だけ。でも、その時は胸張って、全力で」
ツバミ、咳払い。「父ちゃん、見学はここまで。乙女の仕上げは非公開」
父ちゃんズ「(退場BGM)」
エピローグ:合言葉は
夕暮れ。電線に八つの影。
ヒナミ「合言葉、決めよ。“可愛いで守って、必要なら――”」
八羽「ロック解除♡」
風が、笑っていた。
リンダまとめ(仕様最終確認)
ツーバネーターの発動は自ツバメ女子の“甘い声”以外では絶対に解除不可。
父ちゃんズの声は常時ブロック(スパルタ臭/加齢域/音圧オーバー)。
乙女版は香り・角度・ハート軌道で品位と実効性を両立、誤作動は二段階認証+セーフティで抑制。
合言葉:「可愛いで守って、必要ならロック解除♡」
ツバメ雛ラッキーすけべ大事件
1. 朝の必殺特訓
快晴の朝。男子雛4羽は父ズ(ツバオ・ツバスケ・ツバナリ)とともに、巣の裏の小川で特訓中。
ツバタクロウ:「今日は“おならブー”の精度アップや!」
ツバヒロ:「45度の発射角が理論上最強や。気流計算済みや!」
女子雛たちは、少し離れた場所で水浴びを楽しんでいた。
スワエ:「きもちええ〜!」
ヒナコ:「太陽が反射して羽がキラキラや〜♡」
──そのとき。
ツバサク:「せーのっ!ハイパーハックション!!」
ツバマサ:「ブーーーーッ!!」
ボフッ! バシャーン!!
川の水しぶきと風圧が女子雛たちに直撃!
スワコ:「きゃーーっ!!羽根が透けとるやんかぁぁ!!」
ヒナエ:「ちょ、写真撮るなーー!!」
→ ツバサク、動揺してスマホ(代わりの貝カメラ)をポロッ。
女子雛:「まさか録画しとったん!?」
男子雛:「ち、ちゃう!自動録画モードやってぇ!」
2. 電線上での第二波
乾かそうと電線に並んで羽を広げる女子雛たち。
そこへ男子雛チーム、なぜか風圧テストを開始。
ツバヒロ:「いくぞ、風速実験。ブー起動!」
ツバタクロウ:「待て、スカート方向に風向きが――」
ブオオオオッ!!
全員の羽織布がふわっと舞い上がる。
真下で風向きを計っていたツバヒロ、顔を真っ赤に。
ツバヒロ:「み、見てへん!見てへんで!!」
ツバミ:「完全に見とったわ、このアホ!」
3. 巣の中での最悪トラップ
夕方、巣の掃除をしていた女子雛たち。
男子雛は「ハイパーハックション」の共鳴テストをしようと、巣のすぐ裏にスタンバイ。
ツバサク:「いくぞぉぉ!ハ〜〜〜〜ックション!!」
→ 巣の中の空気圧が急上昇。
羽飾り、布、アクセサリーが全部宙に舞い、女子雛たちの着替えがパーーッ!!
ヒナジュン:「ひぃぃぃ!下羽がぁ!!」
スワジュン:「ツバサクのアホぉぉぉ!!」
ツバサク:「す、すまん!科学の実験やってん!!」
4. 審判の時間
夜、家族会議が開かれる。
ツバミ:「はぁ〜〜〜、またやらかしたんか」
ツバコ:「女子雛、泣いとるやないか!」
ツバミン:「父ズ、完全に遺伝やでこれ。」
男子雛4羽、全員正座。
ツバオ:「お前ら……立派にワシらの跡継ぎや……(泣)」
ツバミ:「泣くな!!誇るな!!」
罰則:
全員、高級金のミミズ10匹没収
さらに1週間、女子雛エリアへの立ち入り禁止
男子雛たち:「そんなぁぁぁ!!」
5. リンダまとめ
男子雛、おならブー&ハイパーハックション完全マスター。
しかし初実戦は「ラッキーすけべ事件」として歴史に刻まれる。
女子雛はトラウマ級の怒り。
父ズは「よくやった」と褒めて再び母ズに怒られる。
結果:
ツバメ一家における“ラッキーすけべ現象”は、もはや自然災害認定。
巣の気象庁では「毎年この時期に発生するブー前線」と呼ばれるようになった。
ツバメ雛ラッキーすけべ大事件
小川のせせらぎが、いつもより妙に不穏だった。
「今日こそ“おならブー”極めるで!」
ツバタクロウの声が響く。
隣でツバヒロがドヤ顔でメモ帳を広げた。
「屁の角度、理論上は45度が最強や。風圧計算済みや。」
──嫌な予感しかしない。
女子雛たちは、少し離れた川辺で羽を洗っていた。
スワエが水しぶきをあげて笑う。
「きもちええ〜! 乙女の羽は清潔命やけん!」
ヒナコも羽をぱたぱた。
「透けたら恥ずかしかけんね〜♡」
そこへ――。
ツバサク:「ハイパーハックションッ!!!」
ツバマサ:「ブーーーーッ!!」
爆風。
水柱。
そして――悲鳴。
「きゃーーーーーっ!!羽が透けとるやんかぁぁ!!」
「わたしの羽飾りぃぃぃ!!」
「カメラ向けんといてぇぇ!!」
ツバサク、動揺して手元の“貝カメラ”をぽろっ。
録画ボタンがピカッと光る。
ツバミン、遠くから双眼鏡で確認。
「……録っとるやん、あいつ。」
電線・風速・スカート
昼。乾かそうと電線に並ぶ女子雛たち。
風を感じてうっとりしていたその瞬間。
ツバヒロ:「よし、風圧実験開始。ターゲット南西方向。」
ツバタクロウ:「待て、それ女子の──」
ブオオオオォォッ!!
突風。
スカート状の羽織布、全上昇。
真下の男子雛たち、同時にフリーズ。
「……」
「……」
時が止まる。
そしてスワコの叫びが爆発した。
「なに見てんねぇぇん!!」
ツバヒロ:「み、見てへん!物理的に見えただけや!」
スワエ:「同じやろがぁぁ!!」
男子雛、電線から転げ落ちる。
ツバミ、遠くで手を組みながら溜息。
「はい、今年も出ました。“ブー由来ラッキーすけべ”」
巣の中パニック
夕方。女子雛たちが巣の中でおしゃれ整理中。
「羽飾りどこやった?」
「このリボン、ヒナミの?」
そこへ男子雛がまたも近づく。
ツバサク:「共鳴実験すんで! ハ〜〜〜ックション!!」
ブワァッ!!
巣の中で空気が爆発。
小物と羽根飾りが飛び散り、女子雛たちの服替え(羽替え)中の姿が――
ヒナジュン:「ひぃぃぃ!見んといてぇぇ!!」
スワジュン:「ツバサクのアホぉぉ!!」
ツバサク:「違う!これは科学や!!」
ツバミ:「どこがやねん!!物理的セクハラや!!」
家族裁判・夜の部
夜、巣の上空に“ツバメ一家裁判所”が開廷。
審判長はツバミ。
「はい、男子雛4羽、前へ。」
ツバタクロウ:「すんませんでしたぁぁ!!」
ツバヒロ:「風圧の計算が…」
ツバサク:「自然現象が…」
ツバマサ:「屁が…出ちゃって…」
ツバミン:「あんたら、それ全部自分の意思やろ!」
ツバコ:「女子雛泣いとるん見てみぃ!」
ツバオ(父):「いやぁ、ワシらの若いころもな〜」
ツバミ:「黙れ!!」
父ズ全員、同時にぴしっ。
罰として、男子雛全員「高級金のミミズ10匹没収」+「女子雛エリア立入禁止1週間」。
ツバサク:「そんなぁぁぁ!社会的死やぁぁ!!」
ツバミン:「しゃーない、罪は重いけど、笑いは軽やかや。」
リンダまとめ
こうして、ツバメ一家に伝わる伝説がまた一つ増えた。
「ラッキーすけべ前線」発生。巣界震度5。
被害:女子雛の尊厳。
加害:男子雛の無自覚。
原因:屁とくしゃみ。
そして結論はただ一つ。
――ツバメの血には、“すけべDNA”が確実に混じっている。
ツバミ(ナレーション風に):「ほんま、うちの家系……進化の方向まちごうとるわ。」
ツバコ:「でもまぁ……笑えるうちは、平和ってことやな。」
ツバオ:「ラッキーすけべは愛の証やでぇ〜」
ツバミ・ツバコ・ツバミン:「だまらっしゃい!!」
(ブオオーーーッ!!)
――巣の上空に響いたのは、笑いと風圧の混じった“夜のおならブー交響曲”だった。




