猫について
現在「コード:ヘッジホッグ」で連載中の「ネコムナルカ」は、猫やコムナルカなどソビエトでポピュラーなものを描く短編ストーリーです。その中でタイトルにも登場する猫について今回はお話します。
以前渡航が問題なかった頃、ロシアへ行った際のこと。寒いこの地域では中東系の国のように街中に自由な猫たちがいるわけではありませんでした。しかしスーパーの飲料のパッケージ、個人宅の飾り、車に貼られたシールなどところどころに猫のモチーフが存在し、国民が猫好きなんだろうな…という印象を受けました。
ソビエト人(おそらくロシア系のことが多い)の国民性として多くの本で書かれているのが、他人のうちは協力的ではなく無愛想だが、一度打ち解けるとお節介なまでに世話を焼いてくる…というものです。そんな彼らが猫に甲斐甲斐しく世話を焼く姿は想像に難くありません。
ソ連の中で猫はどういう存在だったかというと
・食べ物を害獣から守り
・静かで、狭い住居でも飼えて
・密告もしないし、政治的見解も持たない
多くのソビエト国民のパートナーでした。
作中に出てくるムルカという猫の名前はロシア語圏では猫の名前といえばそれ、日本でいうタマのようなものらしいです。(ムルカは雌につけて雄ならムルジクですが、セルゲイのコムナルカは適当なので全ての猫にムルカと付けます)。
現代の猫の命名ランキングなどでは「なんとか猫」や「ふわふわズボン軍曹」など、呼びづらそうなものが上位ランクインしているのも興味深いです。
参考:猫の名前ランキング
https://nekowara.com/news/interesting-moment/popular-foreign-cat-name
https://www.petsitter.co.jp/archives/6314/
また、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館では絵画をネズミたちから守るための猫が飼われているというのも有名です。その数なんと50匹以上!
猫担当の課や猫用のキッチンまであるというので驚きです。