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ファッションについて

衣類について


ソビエトでは衣類も国営の工場で一括生産され販売されます。デザインではなく頑丈さなど実用性が最優先されているので、もっさいが暖かい!とてもダサいが頑丈!という、こちらでも質実剛健さが伺えます。素材はコットンなど天然繊維がほとんどで、発色が地味でしわになりやすかったようです。

衣類のサイズはさほど選択肢がなく基準となる体格に合う場合はそれほど苦労しませんが、痩せ型だったり規格外に大きいと着ることが出来る衣類探しに苦労していたようです。買ったものを仕立て直したり、おばあちゃんに縫ってもらうなどして凌いでいました。

また、女性用の下着に関してもサイズがかなり限られており、さらに見た目のずんぐり感からタンクと呼ばれ柄も槌や鎌、赤い星など国の方針がプリントされたようなものが販売されていたようです。

作中でソフィアの下着が出てきますが、それはこっそりとイタリアで買ったものです。ドミトリーが怒るように、ソビエトではエロスは禁忌とされているため下着からもその要素は排除されていました。

しかし女性たちのオシャレをしたいという心は供給に左右されませんでした。彼女たちはブローチやスカーフ、自作の衣類などで華やかに自己表現をしていたようです。

ちなみにソビエト製の香水では「赤いモスクワ」が有名です。少し過激な名前に見えてしまいますが、ロシアでは赤いという言葉が美しいという意味を持っています。香りはかなり甘いらしく、あまりにも国内での供給量が多いため、コムナルカ(共同住宅)のキッチンがこの香りと食べ物の匂いが混ざり合ってしまって、訪れた住人が気分が悪くなる、なんて話もあります。

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