食事について
調べる限りソビエトでの食事はかなりレパートリーが限られているようで、外食での選択肢もほとんどなかったようです。そんな彼らが食べていた食事について。
まず最初に思い浮かぶのはボルシチかと思います。ビーツという蛍光ピンクを濃縮したような甘いカブが使われています。野菜がたっぷりな上にサワークリームで酸味とコクを足せるので、一皿食べるとかなりの満足感があります。日本のレトルトなどはトマトベースのものが多く、かなり印象が違うため専門店などで召し上がっていただくのをお勧めします。
作中セルゲイが必死に作っていたゴルブツィ(ゴルブッツィもしくはガルブツィ)は平たく言うと、米の入ったトマトソースのロールキャベツです。
米が入ってる上にこちらもサワークリームをどっさり入れるので腹持ち抜群。
腹持ちとしては、日本の米的な役割でグレーチカ(蕎麦の実を茹でたもの。バターで炒めたりもするらしい)も優秀です。ただ、これは見た目が灰色に近い茶色のためランチプレートに入れると一気に皿の見た目が悪くなります。これにキノコポタージュを追加するともなると、見た目としては綺麗な泥を食べてる感じに…。
また、面白いデザートとしてピロージナエ・カルトーシカという、見た目が芽の出たジャガイモのお菓子があります。こちらはビスケットを砕いたものが原材料で、カカオで色付けされています。つまりこちらも茶色。
日本人の感覚として「どうして生のジャガイモを模そうと思ったのだろう」とはなるのですが、そういうところがこの国の魅力ではないかと思っています。