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PART3

閲覧感謝です!

貴重なお時間にお邪魔します……

そして翌日。


「どこだ色者共!!出て来い!!」


再び町に姿を現したジョロキウスは好き放題暴れ瑛人達を誘い出そうと破壊の限りを尽くしていた。


「……そこまでだ」


「待っていたぞ銃士の色者よ。どうやら覚悟はできたようだな?」


「ああ」


彈はそっと目を瞑る。


「あれ?……こっちか?いや、やっぱこっちだな!」


「違うわよ。ちょっと彈スマホ貸して」


「あ、」


彼女が強引に俺からスマホを奪う。


「あっちじゃん。あのさ、彈は地図見ても迷うくらいの超方向音痴なんだからこういう時くらい彼女の私を頼ってよ」


「いやでも、それカッコ悪いだろ?」


「何言ってんの。出来ないことがあるから互いに助け合うんでしょ。それをカッコ悪いなんて言ってる奴が1番カッコ悪いのよ。私達これから夫婦になるんだからさ」


これでいいんだよな蓮花。

俺は戦う。お前の為に。


すると彈の背後から瑛人が姿を現す。


「なんだ1人じゃないのか。もしや1人では勝てないと悟って無様に仲間に助けを求めたのか?」


「そうだよ」


「なに?」


「悔しいが俺1人じゃお前には勝てない。だから頼ることにしたんだよ。仲間をな」


弾は瑛人に頭を下げる。


「そういう事だから頼む。…俺に力を貸してくれ」


「そのつもりでここに来たんだ!」


瑛人は彈の手を握り頷く。


「勝つぜ、先輩!」


「そうだな、後輩!」


「2人とも。準備はよろしいですわね?」


「この雰囲気最高だぜ!オレ達の力を合わせるんだ!」


「「ああ!!」」


瑛人はザンバを、彈はレディを構える。


「ならばいいだろう!!この俺様が哀れな色者共を纏めて叩き潰してやるっ!!」


「「鎧染!!」」


同時に瑛人は剣を引き抜き、彈は引き金を引ききる。

2人の体は輝き染め上がり、アカキキシ、クロキキシへと姿を変えた。


「後輩。俺は、」


「俺が前へ出る!先輩は援護と俺の背中を頼む!」


「…了解。任せな!」


前へと飛び出るアカキキシを背後からクロキキシの銃撃が援護しジョロキウスの注意を惹きつける。


「ちょこまかと!」


クロキキシの銃撃をものともせずジョロキウスは飛び込んできたアカキキシを真っ向から反撃する。


「1度目も喰らわなかった攻撃を喰らうわけが無いだろ!」


大きく振りかぶったハンマー攻撃をヒラリとかわし踏み台にすると上空へ飛び上がり頭上を狙う。


「バカめ!それはこっちのセリフだ!」


ハンマーの仕掛けが動きアカキキシ目掛けてミサイルが放たれる。


「そのセリフそのまま返してやるよ」


クロキキシが放った銃弾はアカキキシの目の前で放射状に爆発し盾となりジョロキウスのミサイル攻撃を防ぐ。


「なに!?」


「今日の俺達は1人じゃない!!」


頭上から振り落とされた剣はジョロキウスに大ダメージを与える。


「今ですわ2人とも!」


「オレ達の力を合わせるんだ!」


「必殺技だ!」


「必殺技よ!」


――――FINSH☆MOVE――――


――――FINAL☆MOVE――――


先ずは息のあった2つの精霊武器が同時に輝き光を放つ。


「行くぜザンバ!叩っ斬れぇ!」


「やるぞレディ!撃ち抜けぇ!」


クロキキシが放った1発とアカキキシ飛ばした斬撃。このバラバラに思える攻撃が組み合わさり強力な一撃へと形を変えジョロキウスを狙う。


「俺様を…舐めるなよ!色者共がぁぁぁ!!」


正々堂々ジョロキウスは力一杯その一撃に反攻する。


「この程度の攻撃この俺様が受けきれないとでも!」


「やれるもんなやらやってみやがれ!」


「出来っこねぇけどな」


「俺達の思いが」


「お前程度の奴に受け切れてたまるかよ!」


「なにぃっ!!」


2人の気持ちに共鳴するように放たれた一撃の威力がどんどんと増していく。


「キサマらぁぁぁぁ!!……」


そして2人の一撃はジョロキウスの体を貫き爆発した。



戦いを終えた2人は元の姿へと戻った。


「やっと終わった……」


「ああ……」


安堵したからかドッと疲れが体に押し寄せる。

そんな2人に気を使うようにザンバとレディが声をかけた。


「残念だが、まだ安心するのは早いぜ」


「ええ。爆発した瞬間僅かだけど奴の生命反応がありましたわ。恐らくあの爆発は姿を眩ますためのフェイク」


「なんだって!?」


「つまり俺達はしてやられたってことか…」


「そう、なりますわね……バディ」


最悪の結果にかける言葉が見つからない。

どうすればいいのか瑛人達が手をこまねいてると、弾が少し笑った。


「彈?」


余りの出来事に気でもおかしくなったのかと心配する瑛人。


「ハハッ。そんな顔すんな。大丈夫だ」


「でも、」


「ありがとな。勿論諦めたわけじゃないぜ。奴は必ずこの手で倒してみせる。…それにお前のおかげで忘れてたもん思い出せたしな。今日はそれだけで十分だ」


彈は笑いながらその場を去った。


「強いなあの人…」


「ああ。あれがお前の先輩だ」


「超えなきゃな。いつか絶対」


「2人でな」


「ああ」


オレには見えていた。あの人の拳が強く握られていたことを。



「ジョロキウス!無事か!?」


「チッ!!……なんて攻撃だ。少しタイミングがズレていたら俺様はもう……」


「まだお前の傷が完全に復活してないとはいえ、まさかあれ程の力を既に持っているとはな。色者共め侮れんぞ…」


「心配いらん!次こそは必ず俺様が」


「もういいよオジサンは」


傷を癒しながら復讐心を燃やすジョロキウス達の前に現れたのは金銀の装飾が派手な1組の兄妹だった。


「誰だキサマらは!?この気配、見た目と違って人間では無いようだが」


「いいから老兵は黙ってて!」


「ろ、老兵だと!?」


「奴らの相手は俺達に任せてもらう」


「キサマら…この俺様を誰だと思っている!!」


「止めないかジョロキウス。」

喧嘩を売ろうとするジョロキウスを身をもって止めるバジェリー。


「お前、アイツらの知り合いか?」


「まぁな。此奴らは人魔だ。我が呼んだ忌々しい色者どもを倒す為の切り札だ」


「人魔だと!?まさか本当に実在するとはな……」


「短い間だと思うけどこれからよろしくね!オジサン達!」


「…………」


2人の身につける金銀の装飾が妖しく光り輝いた。


――――――――――


暗き闇には光を。眩き光には暗黒の闇を。


悪の中で光るは2つの歪んだ輝き。


次回 ギラギラとキラキラ


気をつけろ。奴らの強さはメッキじゃない!


ここまで閲覧頂き誠にありがとうございます。


よろしければブックマーク、評価を頂けると、とても励みになります!



次回もお付き合い頂ければ嬉しい限りです。

勝手に祈ってお待ちしております。

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