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5月9日 昨日

 あの後、野球部の村上から電話があった。そして、昨日の定本に続いて、今日も予定をこぎつけることができた。


 俺 「ごめんな、急に来てもらって」

 村上「いえいえ。空いてたんで、大丈夫ですよ」


 なんか、昨日に似た展開な気がする。昨日の中沢や定本たちといた様子が頭に思い浮かぶ。


 俺 「悪い。それで、聞きたかったことは、工藤についてなんだ」


 昨日に続いて単刀直入に聞いていく。


 村上「工藤って、工藤先輩ですか?」


 工藤先輩かぁ。


 俺 「そうだ」

 村上「何が知りたいんですか?」

 俺 「工藤に合ったって聞いたんだけど、ホントか?」


 定本の話が本当なら、、、、。期待にこめて話す。


 村上「ホントです。」

 俺 「今、どこで何やってるか知らないか?」


 工藤の情報が早くほしい。


 村上「この前会った時は、フラフラしてるって」

 俺 「なんだよ、それ」


 この情報だけでは、よくわからない。


 村上「まぁ、昔からあの人はそういう感じなんで」

 俺 「そうなの?」


 どうやら、村上は、昔から工藤のことを知っているみたいだ。近くに住んでいるのだろうか?


 村上「はい。ヤンチャなんですけど、なかなかね」

 俺 「サッカーのこと、なんか言ってなかった?」

 村上「今は、部活どころじゃないって言ってました」


 部活どころじゃないって、何があるんだよ。俺たちは、そんなに薄い関係だったのだろうか?


 俺 「まじかぁ、、、、」

 村上「全然会ってないんですか?」


 村上の言う通り会えていない。


 俺 「会ってもないけど、話せてないんだよな」

 村上「そうなんですね」


 村上は、カフェラテを飲み、俺の方を見た。


 俺 「そろそろサッカー部に戻ってきてもらわねぇとな」


 ここまで来たら、なんとしてでも、工藤を連れて帰りたい。


 村上「もし、よかったら僕、連絡しましょうか?」

 俺 「いける?」


 村上の提案は、ホントにありがたかった。


 村上「来るかはわからないけど、連絡はしてみますよ」

 俺 「マジで助かるわ」


 村上は、昨日の定本みたいに、すぐさまスマホを探し始めた。


 村上「いやー、僕も工藤さんに早くサッカー部戻ってほしいですから」


 この言葉は、本当みたいだった。俺だけじゃなく、後輩からもこうして応援してもらえるのは工藤の凄さとしか言いようがなかった。

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