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日常で世界を変える(唐沢編)  作者: mei


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7月22日 ミーティング(余裕)

 いつもの活気がグラウンドにはなかった。なんでだろうか?普段なら、もっと明るいはずなのに。俺は、相田たちとフォーメーションを確認しながら、グラウンド全体を見ていた。陸上部も普通にいるし、ソフトボール部もいる。野球部もいるしなぁ。何が違うんだ?野球部の方を見ると、ノックが行われていた。サード、ショート、セカンドと順番にボールが飛んでいくようだ。そうか、野球部は、ベンチ入りしたメンバーだけしかいないのかぁ。たしかに、それだな。ショートは八幡しかいない。普段だったら、もっと他の野球部の奴らもいるのに。


 ー7月13日ー


 お互い4本蹴り、3対3のスコアとなった。まさか、外してしまうとはな。俺の中では、想定外だった。これでいよいよ最後だな。もし、工藤に決められて俺が止められたら負けが確定する。ホントに試されてるなぁ。工藤は、覇気をまとまわりつかせながら、オーラをまとっている。なんて奴だ。怯まないと思っていたはずなのに、どうしても怯んでしまいそうで怖いな。これがエースたる者なのか?俺は、いろいろ考えながらキッカーの工藤を見ていた。

 おそらく、左に蹴る。それはなんとなくわかった。これまでは、大体蹴る方向は合っていた。あとは、それをきっちり止められるかどうかだけだ。ここできっちり止めて次の番にもっていきたい。工藤は、ホイッスルの合図が終わる頃にゆっくりと助走をつけ始めた。工藤がボールを蹴るタイミングに合わせて、左へと動き始めた。白い弾道が、左に向かって放たれていく。俺は前へと体を崩し、視野の端でボールの軌道を捉える。指先が一瞬、空気を切る感覚をつかみ取り、手袋の縁が冷たく伝わる。ボールはゴールの左上を狙っているようだった。

 俺は、微かな動きで体を沈め、腕を伸ばし指先とボールの触れる感覚を感じ取る。取れる!そう思った次の瞬間、ボールは左へとスライスしていく。さっきまで触れたはずなのに、ボールはネットの方へ消えてしまったのだった。え?一生懸命飛び込んだはずなのにこんなにも曲がるなんて想定外だ。これで、3対4。ついに、工藤がリードしてしまう展開となってしまった。これでもし、次俺が外したらその瞬間負けが決まってしまう。まじかぁ、、、、、、。一気に気持ちが沈んだ俺とは対照的だったのがゴールを決めた工藤だった。工藤は、少し余裕が出てきたのかさっきまであった苛立った表情は見られなかった。

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