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6月27日 聖淮戦Ⅸ

 もうすぐ夏本番という感じだろうか。天気予報を見ていて思った。俺たち3年生は、部活が終わると受験に専念するから、夏の思い出は勉強になるのかな?今の俺には、サッカー以外何も考えられなかった。


 ー6月19日ー


 前半42分。アディショナルタイムは、4分と審判が提示していた。ということは、前半の残り時間は、9分か。井川を投入し、沢田や宝来もいるはずなのに、もう一点とられる気がしない。それよりも、一点取られるかもしれないと思ってしまう。ここで、もう一点取られたらいけない。俺は、斜め後ろを振り返った。そろそろ変え時だろうか。ピッチの上に立ちながら、俺はそんなことを考えていた。けど、中盤の中沢や辰巳たちもよくやってくれている。辰巳は、明らかにスタミナがきれている。藤森にマークがついていることが多かったかもしれない。ここで、もう一点取られたら本当に終わってしまう。俺は、ベンチを指差した。工藤も俺の指示でなんとなくわかったみたいだ。試合にで終わった工藤と1年の相田以外は、全員アップしている状態だった。普段なら、あんなに寂しいベンチにならないだけに、二人も寂しいだろうな。そして、アップしてきた古山と羽川がベンチに向かって走り出していた。そして、工藤は、二人と何かを話している。おそらく、作戦だろうな。今日の淮南高校のサッカーの様子なども伝えているんじゃないか。


 俺 「辰巳!!」

 辰巳「交代か?」

 俺 「悪いな」

 

 まだやり残したことがある。辰巳は、そんな表情をしていた。辰巳は、古山と。野木は、羽川と交代の選択をした。アップしておえた二人は、最後に体をたたから体を起こす。辰巳と野木がゆっくりグラウンドから離れようとしていた。一方、辰巳と野木は、工藤とハイタッチをしながら、グラウンドに入っていく。辰巳も野木もレギュラークラスだからこそ変えるのはツライ。それでも、全員で戦うと決めた。あとは、勝って恩返しするしかなかった。代わった古山と羽川でなんとか藤森をマークしてほしいと考えていた。時刻は、前半44分となっていた。残り時間は、7分だ。


  【フォーメーション】

          宝来(FW)


    沢田(FW)      井川(FW)


中沢(MF)    唐沢(MF)   古山(MF)


富山(DF) 相田(DF) 羽川(DF) 原田(DF)


          川上(GK)

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