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5月19日 紅白戦

 一番の問題である練習の改善については、これからだった。俺と中沢は、思い切った挑戦をすることにした。ミーティングで、みんなに伝えると大きな声が聞こえてきた。最初から、こうなると思っていた。それでも、みんなが納得しない練習をするより、ずっといい練習ができるんじゃないかと思ったのだ。

 練習の質をより上げるために、紅白戦をするというより、今のレベル感を全員が理解している必要があった。そして、メンバー発表をして、そのメンバーで今日は、練習することにしたのだった。

 練習試合は、明日の放課後。メンバーは、1年生から3年生までの37人。全員が一度は試合に出ないといけないというルールを作った。俺や中沢は、おそらく先発で試合には出ないと思う。というのも、俺たちは監督をしなければならないからだ。試合時間は、前半後半なしの、1時間。主力メンバーをより、長時間使えば、有利なのだろうけど、それだと全員が納得しないのだろう。だからこそ、みんなが試合に出て、いい試合をして、これからに繋がるというのが俺と中沢の狙いだった。


 【紅組】     【白組】

  常田博   FW 井川直木

  福井秀忠  FW 中沢初登

  早坂晋太郎 FW 真木唯

  辰巳慎之介 MF 山﨑研治

  山下俊哉  MF 山岸町

  唐沢悠太  MF 依田雄二

  原田透   DF 古山裕

  青木智也  DF 野木斗真

  風上颯太  DF 富山琉

  木下一揆  DF 相田成都

  中川翔   GW  川上郡


 俺は、紅組のオフェンス中心チームということもあり、クロスプレーの練習を行っていた。キッカーは辰巳と山下で交互に蹴っていく。辰巳が蹴ったボールは、緩やかに曲がっていく。そして、そのボールに早坂が合わせてゴールを揺らしていた。

 そして、ディフェンス中心である白組は、中沢が指揮をとり、ドリブルの練習をしていた。井川、真木が連続して蹴りながら走っていた。おそらく、野木、富山、相田、川上の4人中心に守り、カウンターで中沢につなぐというサッカーをしてくる気がしていた。

 メンバー的には、ほぼ互角。どちらが勝ってもおかしくないような構成にはしたつもりだった。白組を指揮する中沢には、勝ったチームが練習メニューを2週間決めるということにしていた。

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