5月14日 練習
久しぶりの聖徳高校でのサッカー練習。野球部や陸上部も練習していることもあり、いつもの練習風景に感じた。野球部は、バッティング練習をしており、5分に一回くらい、ボールが飛んできていた。そして、そのボールを返すというのがいつもの流れだった。
GW明け初めての練習となった今日は、2グループに別れていた。キャプテンの沢田が抜けてからは、基本的に俺と中沢が中心になって練習メニューを決めていた。俺は、辰巳たちとボールを回していた後、中沢たちが戻ってくるのを待っていた。
辰巳「次、どうする?」
俺 「次は、コーナーの練習するよ」
辰巳は、ボールを足下で転がしながら俺の話を聞いていた。
辰巳「コーナーかいいねぇ」
コーナーといってもな。辰巳は、そんな気持ちだろう。
俺 「お前は、どんな練習でもやるだろ」
辰巳「まぁな。どうやってチーム分ける?」
いつもコーナーキックやフリーキックは、半分に分けていた。
俺 「ポジションで半分に分けたらいいんじゃないか」
辰巳「じゃあ、中沢に言ってくるわ」
中沢たちは、富山たちとサイドチェンジの練習をしていた。
俺 「ありがと」
辰巳は、手を挙げる。そして、まだ、向こうでボールを蹴っている中沢たちの方に辰巳は向かっていった。
相田「次、コーナーするんだろう?」
辰巳と入れ替わるように、相田が俺の近くにやってきた。
俺 「ああ。こっちのチームに、2年の福井入れようと思うけど、どう思う?」
少し笑顔を見せながら、ボールを置いた。
相田「どこで使うんだ?」
俺 「セットプレーでな」
福井は、2年のサッカー部員。あまり試合に出ていないけど、来年度期待のエースであった。身長190cmという長身から繰り出されるセットプレーは光るものがあった。
相田「なるほどな」
俺 「福井って、どれだけ合わせれるか不思議だけどな」
相田「リズム感なさそうだけどな」
相田の言う通りだ。たしかに、セットプレーでは力を発揮できそうだけど、動きが鈍いから、前でのプレーは難しいと勝手に思っていた。
俺 「たしかに」
相田「誰が蹴るん?」
俺 「やっぱり、中沢とか井川とかだろうな」
中沢や井川たちは、いつもコーナーキックを蹴っているわけではなかった。というのも、コーナーやフリーキックは、今いない沢田、宝来、工藤たちが蹴っていたからだ。




