8 大爆発
書く時間が空いてしまったので、どんな感じか忘れましたが、まぁ、プロローグみたいなものなので、いいでしょう。
海賊は、大きな木の船で恐れも知らず近づいてきた。
船が触れるかそこらになると、
「***:」
となにか怒号を発しながら、十とそこらが甲板に飛び乗ってきた。
神父様が、その一人に近づき、殴り飛ばした。それに続くかのようにミコも加わり、竜兄とクリスも突っ込んでいった。一転して、ケンとエリックは何もしていなかった。
ケンは、何かを見ているかのように、剣を構えて固まっている。エリックは私の横でぼーっとしている。私もこう、皆の目から写っているのだろうか。
神父様がやはり強い、敵を殴ってから海に投げ飛ばしているが、反撃を食らう様子がない。それに反して、クリスは危なっかしい、すんでのところで賊のサーベルを避けているように思われる。
と、私と賊の目が合った。
エリックが手を構えた。戦ってくれるようだ。良かった。
賊が向かってくる。私は、怖くて目が話せない。エリックがやられると次は私で、そうなると死ぬ。絶対に勝ってもらわなければならない。
賊は、構えてゆっくり近づいてくる。そして二人増えた。これは、かなりまずいか。
エリックは、右手を前に放った。
石が飛んだ。三つ。
二人の顔に直撃した。怯んだ隙にスッと三人へ近づいたエリックは、左手を振りかぶって一人づつ強打した。その手には尖った石があり、流血していた。
恐ろしい。エリックは、何食わぬ顔をして、放置し、こちらにスッと戻ってきた。涼しい顔をしている。
「**」
賊は叫び、顔を抑えながら突っ込んできた。しかし、横から斬撃がそれを遮った。ケンが切ったようだ。
エリックはもう次の賊に石を投げていた。そして、見ると賊の数は減少していた。賊の船から除く顔も減っていた。
「次は、こいつらの船だ!」
竜兄が叫んだ。
しかし、果て、どうやって乗り込むつもりなのだろうか。
板の橋を竜兄と、その他諸々が越えていった。知らぬ間に橋がかかっていたようだ。
護衛としてか、クリスとケンが残った。傷だらけになっている。特にクリスは足をやられていたようだ。血がどくどくしている。
それを、なんとかして処置しているのを眺めているうちに、竜兄たちがもどってきた。
エリックは何も言わずに、この船の下に潜っていった。
なぜか、竜兄と神父様は、クリスを担いだ。そして、私とケンについてくるように言った。竜兄は、板の橋を渡っていった。
私は、疑問に思いながらも、ついていった。
「今日から、この船でいく」
竜兄はクリスを降ろしてから、そう言った。突拍子もなく、驚いた。ケンも驚いている。
「ええ、あの船は?」
「今、爆破する」
エリックが火兵衛を連れてきた。火兵衛は、なにか筒状のものを持っている。
「あ~、それ持ってきちゃったか」
「いいだろ、一本くらい」
「ま、いいか」
火兵衛と竜兄は、わけのわからない会話をしていた。神父様とミコは、その間に板の橋を回収している。
「帆をはるぞ、早くコイ」
エリックに言われて、ついていくケン。みんな忙しそうだ。私は、今についていけていない。
そのうち、乗ってきた船からはだんだんと離れていった。私はそこに、なにか別れを感じて悲しくなった。
突然、豪快な爆破音が耳に入ってきた。
乗ってきた船の方向からの音だった。見ると、船は黒い破片以外の何物でもなくなっていた。
...甲板には、皆出ていた。
皆、なにかポーズをとっていた。
竜兄と火兵衛は、黒い破片を見ていた。
ミコとエリックは、手を合わせ目をつぶっていた。
ケンは、手を握って一番強く祈っていた。
クリスは苦痛にあえいでいた。
神父様は目をつぶっているだけだった。
そんな、戦闘の終わりを感じているところに、
さらなる爆発音が、豪快に鳴り響き、そこで、意識が暗転してしまった。