3 空白の2日
普通にシモネタが出てきます。まぁ、R18ではないと思いますが。
悪い気分にさせはしないと思うので、続けてみてみてください。
この二日間は、本当に何もしていなかった。今日は五日目だ。
本当に何もしていなかった。この書き物も三日坊主で終わるまでもなく、一日だけ書いてほったらかしにされていた。本当に自分の怠惰さに呆れる。
そして朝のことだ、お肉が食卓から消えた。このショックは日記に書けるぞと、やっと書き物のことを思い出した。が、ノリが変わっていることがわかるだろう。今日は気分が乗らない。
何も書くことが思いつかない。とりあえず、何もしていなかったながらもやっていたことを書いていこう。
最初に書いた日から、朝は空をみて、昼も空を眺めていた。夜は寒くなるから、部屋に入ってじっと虚空を見つめていた。唯一心に残っているのは、夕方に行われるミコの舞と、神父様の説教だ。
ミコの舞は、翌日の天気を神に向かって希うものらしい。その時間になると皆ひまであるから、集まって、その舞を見ている。ああ、眼福だ。なんて思っているやつがいたかも知れない。
そんな不届き者は、神父様にどやされる。まぁ、私だが。神父様は一人ひとりにあった教えをくれるけど、その際、今日あった事を色々とグチグチ言われるのだ。反省しろと。振り返れと。もう神父様がこの書き物を書いたほうがいいくらいに。
神父様は皆に説教する。隣村のエリックにも傲慢だと言うし、ミコにも今日の舞はハレンチだったなどという。たしかにその日の舞はハレンチだったかもしれない。私の下腹部あたりに熱いものを感じたのだから。
そう、陰部といえば、ココは閉鎖空間で逃げ場もない。どうしようもないのだ。処理する場所がない。この船には、甲板、開けた部屋、トイレ、寝室、食料庫、船下のような空間と、エンジンルームがある。
このうち、エンジンルームと食料庫への立ち入りは禁止されている。つまり、私の立ち寄れる場所は、甲板、開けた部屋、トイレ、寝室、船下の空間だけだ。このうち、甲板と開けた部屋でやるのは論外として、寝室でやるのはマナー違反だろう。となると、船下の空間が選ばれそうである。いかにもやってもいいよと言ってきそうな場所である。
だが、そこではできない。火兵衛だ。火兵衛がいる。その部屋は光が届かず真っ暗なのだが、火をつけて、じっとそれを眺めている火兵衛がいる。
だから、そこではできない。とはいって、トイレでやるのはなんだか無い。気分が乗らない。しかし、やるしか無い。
少し筆を置く。
と、話を進めよう。今日の昼あったことだ。飯にお肉が出てこなくなった。野菜の豪華さも雲散して、味気ない食卓になった。こんな悲しいこともない。その日の悲しさは全員か感じたことで、それを慰めようと皆で舞った。ミコの舞を真似て舞った。
ミコ以外ぶきっちょな舞だった。神父様もこの日だけは、多神教を祝いながら舞った。楽しそうだったが、終わった後に反省していた。神父様の以外な一面が見れた気がする。
夜には悲しみは消え、楽しい食事ができた。それは旅の仲間たちが少し打ち解けたからだろう。竜兄とエリックが仲良くなっている。私は隣村の連中とはまだ話す仲ではないが、旅が段々と楽しくなってきている気がする。