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神へと至る道筋に

Q、どれくらいの頻度で投稿するの?


A、週一を目処に投稿するつもりです。.....まぁ、今回はうまぴょいしてたら二週間以上かかりましたが。

対戦後、ロビーに戻ると水を得た魚のようにイキイキしているチョウザメが仁王立ちで立っていた。


「おっ、散々煽っておいてボロ負けしたヒロトくんじゃん。なぁ、今どんな気持ちなの?」


「とりあえずそのニタニタした顔をぶん殴りたい気分かな^^ 」


「暴力で解決しようとするのはいけないって誰にも習わなかったのか!?」


「実際習ってなんかいないんだが......まぁ、それは置いておいて、スクランブル・フィッシュ交差点でのプレイング、スゲーじゃねぇか!ジェントルにも取り柄があったんだな!!」


「まぁ、これでもランカーだからな。あれくらいは出来ないと負ける。『arima』と対戦した場合は出来ても負けるけどな............っておいコラ、テメェ褒めているように見せかけて巧妙に貶してくるの辞めねぇか!?!?」


ジェントルのスクランブル・フィッシュ交差点でのプレイングが通じない時点で『arima』は......十中八九ランカーなのだろう。


「あれ??じゃあ俺ランカーと2連戦したって事じゃないか?」


「おっ、正解だ。俺は8位とかいう微妙な位置に居るが、『arima』はこのゲームが発売されてから今までずっと1位の座を譲ったことが無い正真正銘頂点に居る存在で、月間シャークレースランキングの勝率はチーター相手を除いて勝率100%らしいぜ?意味わかんねぇだろ。」


「なんだそのバケモンホントに人間かよ...... 」


その後ジェントルに『arima』について詳しく聴いてみたところ......


曰く、シャークレースでは自分以外のランカーが使う唯一無二とされるプレイングが全て使える。

曰く、「ガンスピリッツ」通称GSというFPSのゲームでは自動で標準を合わせるチーターをノーダメで暗殺してみたり、スナイパーライフルの弾を避けたり、対戦する自分を除いた99人の内半分以上を1人で倒したり......やりたい放題している。

曰く、とあるゲームで1日100件以上チートを疑う類の通報が運営に入った際に公式自ら「不正行為はされていない」と明言した。

曰く、その理不尽すぎる実力から「ゲーマーの到達点」「実質最新AI」「チート殺し」「そこら辺の魔王より溢れるラスボス感」など、色々評されたが最終的に『神』で統一された。

......とのこと。


「えぇ...... 」


「まぁ、そういう反応になるよな。アイツくらいだぜ?作ってきた実績が異次元すぎて驚きとかより先に困惑が来るの...... 」


......正直、初戦の追突荷台バグからヤベー奴なのは薄々気付いてはいた......が、そこまでとは思っていなかった。

実は今まで俺はオフラインゲー厶しかやった事がなかった為、初めてプレイしたオンラインゲームがこのシャークレースだったりする。

初めてのオンラインゲームの初戦で負け、次戦でも負け......ぶっちゃけ悔しかった。

だがどうだろう?初戦の相手は神、次戦の相手はランカー。負けてもしょうがない、相手が悪かった..................



と、普通ならそう思ってもいいかもしれない。だが、そんな風に言い訳してて「このゲーム楽しいな」って有咲に言えるのだろうか?いーや、無理だね。

神?到達点として申し分ない。俺が2人目の神になってやんよ。

ランカー?神へと至る為の踏み台にちょうどいい。


「よし、決めた。俺が神を引きづり落とす!!!!そう長くは待たせねぇから待ってろよ、アリマァァァ!!」



その道筋には、きっと有咲に誇れる何かがあると信じて......。



「うわっ、いきなり何だよ。頭でもおかしくなったのか?」


「頭がおかしいのはむしろお前の方だろ。あっ、そういや忘れてたけどフレンドなろーぜ!」


「いちいち会話に毒を挟まないと死ぬ病気か何かなのか!?!?まぁ、フレンドになるくらい全然構わないが...... 」


そんなこんなで送ったフレンド申請が承認される。


「それじゃあ俺はコースの把握と追突荷台バグの練習してくるから!色々教えて貰ってサンキューな!それじゃ!!」


そう言って返事など聞かずにロビーから練習用のレース場に移動する。






「最後まで忙しない奴だな...... 」


そんな1人残されたジェントルの呟いた言葉は、ロビーの喧騒に消えていった。

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