松山さんの大変身ってこと!
「また来たのかい。いい加減にしたらどうかな」
警視庁の受付。受付の女性に案内されてきた松山さん、カウンターに向かって立つ僕に話しかけてくる。
「捜査に協力します」
「君に聞くことなんかないぜ」
「盗撮画像の販売業者の件です。肝心の盗撮画像がまだ見つからないんですね」
「そうだ。逮捕した業者、高橋岩雄の出入りしていたところのコンピューターも全てチェックしたし、保存用のカードに入ってないか探したが見つからない。
反社会的組織の資金源になってるという情報もあり、必死で探してるんだがね」
「ぼく、分かります」
「そうか?よく分かった。帰りたまえ。
ぼくはいまからイタリア料理のレストランに行くからね」
松山さんがそう言ってぼくから離れていく。
「警視庁では礼儀を教えないの?」
松山さんが振り返る。
陰から出てきた母を見て目を白黒。
「山宮先輩。いえ、日下・・・」
松山さんったら真っ青。
母の顔とぼくを見比べている。
とうとうなにもかも悟ったみたい。
「あのその・・・受付の本田さんがキチンとですね。
後で厳しく指導を・・・ですね」
「イタリア料理もいいけれど、少し時間をくれるかしら」
「ヒエーーーーーーッ。もちろんでございます。
日下先輩のためなら、この松山洋介。次期警視。
例え火の中。水の中。
地獄の果てまで行ってきまーす」
たぶんムリじゃないかしら・・・




