表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/94

またまた小野さんからのイヤガラセってこと!

 放課後。

 突然、一年の生徒が呼びにきた。

 杉浦という七組の生徒。名前だけは知ってる。

 髪を金色に染めていた。ふたりの生徒が一緒。


 「一緒に来い」

 「君たちは?」

 「来ればいいんだよ。パシリのくせに」


 丸山君がカバンを持って飛び出していくのが見えた。

 彼って利口だって思う。

 そのまま、三人に屋上に連れていかれた。

屋上に、小野さんと五人の二年生。

 先輩の代わりに屋上使ってるみたい。


 「おう。学生服直したんか」


 小野さんの勝ち誇ったような声。


 「お前。月影のバカに勉強教えてただろう」


 小野さんが煙草口にくわえてる。


 「言いたくありません」

 「じゃあ、言うな。

 杉浦にヨー。

 英語と現代文のワーク貸してやれ。

 明日の朝、七組に取りにこい」


 杉浦君たちが、小野さんの近くでニヤニヤ笑ってる。


 「いやです」

 

 ハッキリ答えた。

 返事の代わりに杉浦君に殴られた。

 必死でカバン抱えて守った。

 床に突っ伏して、どんなに蹴られたって放さなかった。

 

 「おい。そのくらいにしとけ」


 小野さんの声。


 「杉浦。今日はあきらめろ。

 まだ明日がある」


 ぼくカバン抱えたまま、顔上げた。


 「これで済むと思うな。

 オレはな。

 松下さんに、この学校を任されたんだ。

 てめえなんか月影のパシリのウジ虫だ」


 小野さんのすごみのある声。

 ゆっくりと歩き出す。

 取り巻きの生徒たちが続く。

 ぼく、そっとスマホ取り出した。

 小野さんたちのやりとり聞こえてくる。


 「このゴミヤロー。

 松下さんの言うこと聞かないと承知しねえからな」

 「松下さんにさからってただですむと思うな」

 「松下さんがな。黙ってないんだ」


 そして・・・


 「言いたくないけどな。

 てめえら!オレは小野だ!」



 放課後。

 学校の地下室に急いだ。

 地下室は倉庫に使われてる。予備の机や椅子、ロッカーなどが置かれている。

 そして片隅に壊れた机や椅子。

 だけど壊れてない机や椅子まであった。

 机の中に教科書やワークブックが詰め込まれてる。

 先輩の名前が書かれてる。

 体操服の袋まで置いてある。

 地下室からひとりで運び出して、ドアの前に置いた。

 最後に椅子を持ち出したとき・・・

 小野さん、杉浦君、取り巻きの男子生徒が七人。

 小野さん、ぼくを見下ろしてくる。


 「なにしてる」

 「先輩の机とか椅子がありました」

  

  杉浦君やほかの生徒が叫ぶ。


 「あいつは帰ってこないんだよ。バカか!」

 「よけいなことするなよ」

 「倉庫に戻せ」


 小野さんがニヤニヤ笑う。


 「みんなそう言ってんだよ。

 おい、ゴミはゴミらしくしてやれ。

 机も椅子もぶっ壊して、教科書なんかビリビリにしろ」

 「やめてください」


 あわてて机に覆いかぶさる。

 すぐ体中、殴られて机から引き離された。

 杉浦君にキック浴びせられた。

 男子生徒たちが教科書を手にする。


 「やめてください」


 必死だった。

 財布取り出して小野さんに渡す。

 小野さんが中のお金を抜き取る。

 ぼくに投げ返した。


 「足りねえんだよ」

 

 杉浦君に頬殴られ、脚をひっかけられた。

 倒れたところを生徒たちに踏みつけられた。

 最後に小野さんに唾をかけられた。

 

 「月影のパシリ!」

 「教科書、欲しいんなら持ってけよ。

 だが机や椅子は置いていけ。

 教室に戻したかったら、あと一万持ってこい」


 小野さん、そう言い残して歩き出す。


 「松下さん、忙しくてこっち来れないからな。

 オレが松下さんに許可されてよ。

 この学校をしめてるってワケだ」

 

 杉浦君たちが、小野さんに続く。


 「オレたちの後ろにはな。

 白鳥高校の生徒会長で、大会社の御曹司の松下さんがついてるんだ」

 「松下さんの言うこと聞かなかったら、承知しないからからな」

 「松下さんはな。神様なんだ!」

 「松下さんにひざまずくんだよ」


 小野さんが哀しそうに叫ぶ。


 「もういい。バカヤローッ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ