表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/94

またまたアブナイ人が出てきたってこと!

 屋上にたったひとり。

 壁にもたれて先輩の宿題。

 課目は「英語」。

 怒られたって構わない。

 ちょっとくらい・・・ちょっとくらいなら暴力を受けたって構わない。

 あくまで「ちょっとだけ」!

 三連フルート使ったりCBレール使うのはやめてくださいね。


 本当は先輩・・・。

 ぼくってどんなことされたっていいんです。

 だけどすぐそばに先輩がいてくれれれば・・・


 先輩って英語、どのくらい分かるのかなあ?

 受動態ってたぶん分からないだろうな。

 不定詞だってムリだって思う。

 未来形や仮定形もきっとムリだ。

 そうだ!


  I am a student.


くらい分かるだろうか。


  I am Ken Kusaka.


 I am Saki Tukikage.


 we are friends.


 でもひょっとして・・・

 もしかして・・・

 きっと分からないんじゃないだろうか?


 早く先輩のこと、助けてあげたいのに・・・

 先輩ったら聞いてくれない!

 宿題ならぼくがやれます>

 だけどテストの本番では先輩、自分でやるしかないんですよ。

 一緒に勉強やってください。


 でも聞いてくれないだろうな。

 ため息つきながら宿題続ける。

 英単語・・・


 「エーーーッ、これが・・・

 『monkey』、『red』、『face』・・・」


 そのとき・・・


 「おい!」


 声が聞こえたような。でも気のせいだよね。

 次は「英文和訳」。


 「えーーーっと、この英文の訳は・・・


 『猿が木から落ちて顔をすりむき真っ赤になりましたが、ケガ保険に入ってたので通院費が保証されました・・・』」


 そのとき・・・


 「バカヤロー、いい加減にしろ!」


 男の人の声!


 気のせいなんかじゃなかった。

 顔上げたら!

 ゴリラがブレザーの制服着てた・・・

 なんで・・・


 「さっきから、『猿』とか『顔』とか『赤』とか・・・

 オレに喧嘩売ってんのか!」


 ゴリラそっくりの人が叫んでる。

 ぼくらのブレザーと少しちがうんで、他校の生徒のようだ。

 ゴリラそっくりの人の後ろに、同じブレザーの男の人が五人。

 そういえば今日、私立のフェスティバルでAブロックの学校の代表が集まるって、ホームルームで言ってた。


 「喧嘩なんて売ってません!」


 英語の勉強してるのに、なんでそんなこと言われるんだろう。


 「ぼく、『ゴリラ』なんて言ってません」


  (しまった)


って思ったときって、もう遅かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ