先輩にゴミって言われたこと!
屋上って勝手に入っていけません。
なのに、いつのまにか東校舎の屋上につながる扉の鍵穴が壊され、修理もされずそのまんま。
屋上に出るドアをそっと開ける。
屋上に出たら、ドアの近くの壁で先輩が煙草吸ってた。
「こんにちは」
ぼく、頭下げる。
先輩がぼくに近づく。
「昨日、日下君のやった数学の宿題、二問違ってた」
「すみません」
「あたしバカだから、満点なんか取るの、おかしいって思ったか?」
「いいえ」
先輩ったら吸ってた煙草、ぼくに投げつけた。
煙草が地面に落ちる。口紅の色で真っ赤。
ティシュで包み、ポケットに入れた。
気がついたら先輩がジッとぼくのこと見てる。
「日下君はサ。あたしの役に立ってないんだ」
新しい煙草出して、自分で火をつけてる。
「君ってなにやってるんだ。あたしの煙草拾って・・・
変態か?」
先輩の視線をすごく感じちゃう。
「すみません」
って答えたら腹にパンチをくらわされた。
「ゴミッ!」
白くってマシュマロみたいに膨らんだ太腿。
レースのパンティ。
これっていつもの光景・・・
キックを浴びてた。
転がったところに、英語のテキストと教科書を投げ出された。
「すぐやって!」
サキ先輩、そう言って、だらしなく扉にもたれて座った。
スカートの奥が丸見え。
ぼく、目を向けないように気をつけ、少し離れて座った。
煙草の空き箱が頭に当たった。
「バーカ!」
先輩の声。
ぼく、屋上のコンクリート塀の内側にもたれて座った。
雨に濡れないところに、スケッチ用の画板がある。机代わりにして英語のテキストの問題に取り組んだ。
先輩ったら不機嫌に前見てる。ひっきりなしに煙吐いてる。
さっきの
「バーカ」
思い出す。
「三割以上、間違えたら殺すからな。七十点以上とらなきゃ、補習って言われた」
先輩が煙草を床に叩きつける。あわてて拾ってティシュで包んだ。
とたんに背中に痛み。
我慢できなくて、その場にうずくまってた。
先輩ったらすぐ後ろに立ってた。
「ゴミッ」
ぼくのこと見下ろしてる。
「ほんとにムカつくヤローだな」
「煙草やめてください」
「巻き添えくって停学になったら困るか」
「先輩のためです」
ぼく、キッパリ伝えた。
心の中で大声で・・・
でも本当は声小さかったって思うんだ。
「体によくありません」
すぐだった!
「死ね!」
頭キックされて転がってた。
先輩が上から馬乗り!
先輩の顔が、ぼくの顔のすぐ上!




