放課後の危険な再会ってこと!
放課後の東校舎三階。向かって一番左端の元音楽室だった大きな部屋。
先輩のグループが占拠している。
部屋に入った。
電気が点いている。
部屋の端にベッドが置かれていた。昨日は気がつかなかった。
先輩に安田さん、横山さんが待っていた。
部屋の中央。先輩、煙草吸いながら、机に向かって椅子に座ってた。
安田さん、横山さんが、すぐそばに立ってる。
先輩、だれかとスマホでしゃべってた。
「猿脇五郎のことだろう。分かってる」
先輩、机の上に両足乗せた。
ハイソックス履いた二本の白い脚。
スカートがめくれている。
ぼくの顔、横に向けた。
安田さんと目が合った。
安立さんったら、ぼくのこと見て、小さく笑った。
どうしたのかしら・・・
「猿脇の兄貴分だろう。
ネイチャー・原・アートン。あいつがどうした。
オイ!ホントか?チッ!
あとで話す。
大澤。その件はお前、やっとけ。いいな」
先輩、スマホを切る。
煙草くわえる。安田さんが火をつける。
「日下君、逃げなかったな」
先輩、横目で安田さんのこと、見る。
「安田!命助かったな!心配してただろう」
鼻で笑ってる。
安田さん、下向いたまま・・・
「ずっと信じてました」
小さな声。
ぼくの方に、そっと顔向けた。
先輩、不機嫌に安田さんのこと見る。
「てめえ!なんか言ったか。
ムダ口叩くな!
そこに立ってる優等生だ!
後ろ手に手錠はめろ。
ロープだと、すぐほどいちまうらしい。
そうだよナ!
優等生で、あたしに三百五十万借金のある日下健君!」
安田さんと横山さんが顔見合わせてる。
「借金なんかありません」
ぼく、キッパリと言った。(・・・つもり)
すっごく声震えてた。
「ぼく、先輩に宿題教えたり、一緒に勉強したいって思って・・・」
「借金返す代わりか?
てめえをパシリに使うのはいいけど、三百五十万には、ぜーんぜん足りねえナ。
優等生なんだから算数できるだろう?」
「算数?それって数学のことですか!」
「だから足し算掛け算できるだろうってことだ!
宿題なんかで、金に替えれるワケねえだろう!
宿題はな。
いままで、パシリにタダでさせてたんだ!」
煙草の煙、吹きかけられた。
「いまからあたしがサ。世の中の仕組み、教えてやるよ。
ただでナ」
「三権分立とか、政治の仕組みとか・・・ありがとうございます」
「てめえ!殺すぞ!」
右手首をつかまれ、煙草の先を押しつけられた。
熱い!目元に涙が浮かんだ。
安田さんの悲鳴!
「先輩!一緒に勉強してください。
きっと役に立ちます!」
ぼく、ちょっと泣いてた。
やっぱり熱かったし・・・
だけど先輩って、なにも答えてくれなかった。
「安田!お前が手錠をはめろ!
手錠ってのはな、ちょっとやそっとじゃ壊れねえしナ。
オイ!早くしろ」
ぼく、手を後ろに回した。
安田さんがぼくから離れる。
先輩の不機嫌な顔。
「安田・・・
あたしな。手錠はめろって言ったんだよ。
どうした?
聞こえねえか?
それとも聞きたくねえか?」
先輩の声ってこわい。ぼく、あわてて呼びかける。
「安田さん!」
安田さん、ぼくの顔見る。泣きそうな顔。
ぼく、大きくうなずく。
安田さんが手を伸ばし、そっとぼくに手錠をはめた。
先輩が立ち上がった。
「一々、頭くるヤツだな。
あたしバカにしてんだろ」
「してません」
「てめえの言うとおりだ。
あたしバカだからサ。
話なんかしたくねえんだ。
時間かかるからサ」
ぼくに近づいた。
スカートがひるがえる。
「こいつに聞け!」
また見えた!
マシュマロみたいに白いふっくらした太腿。
レースのパンティ。
窮屈そうな黒のハイソックス。
そして・・・
胸がつぶれる感触!
呼吸が止まった。
そのまま、無重力状態!




