そして朝が来たってこと!
窓から朝日が入ってる。
空がすがすがしく見える。
腕時計って午前七時半。
ぼく、部屋にある机と椅子を使って、昨日の復習と受験勉強していた。
スクールバッグの口が開き、机のそばに、教科書や参考書が積まれてる。
この部屋って音楽室だったみたい。
壁にベートーベンやモーツァルト、シューベルトっていった有名作曲家の肖像。
一晩、ぼくの勉強見守ってくれてました。
この人たち、眠れなかったかしら。
ドアの開く音。
大きな声が聞こえてくる。
そして先輩の驚いた顔。
部屋の隅に片づけたロープのこと見てる。
大澤さん、美柳さん、三杉さん、安田さん、横山さん!
取り巻きの人たちだって目を丸くしてる。
ちょっと得意な気分・・・かなあ。
先輩がぼくの前に立つ。
「どういうことだ!」
机の上の教科書、参考書、手で払った。
ボールペンが机の上、転がる。
反対側の壁で止まった。
先輩、ぼくの顎を持ち上げる。
「どういうことだ。説明しろよ」
ぼく、すぐ答える。
「ちゃんと勉強したかったんです。
だけど逃げたりしてません」
「そんなこと聞いてねえ。
どうやってロープほどいた。言え!」
先輩、取り巻きの人たちに顔を向ける。
「安田!
お前が縛ったんだな!」
安田さん!真っ青な顔。
「あたし、失敗するヤツ、キライなんだ」
安田さん、下向く。
「あたしのルール、知ってんな。てめえ、死ぬか!」
安田さん、手で顔、覆ってる。
いけない!
「ぼく、逃げてません!」
「どうやってロープはずした!」
「ぜんぶ話します。安田さんのこと、怒らないでください。
知っておけば役に立ちます」
「じゃあ、さっさと言え!」
先輩の顔、ぼくの顔に近い。
ドキドキした。




