強力!「CB rale」ってこと!
「手を動かさないで」
安田さんが後ろから声をかけてくる。
悲しそうな声。
「すみません」
ぼく、小声で謝る。
手首を縛られると、余った分のロープを胸に回された。
「さてと!
慰謝料のこと話す前にリンチかけるか」
先輩に頬、ひっぱたかれた。
「最初に会ったときからふざけた態度、ずっととってくれたな」
ぼく、首を横に振った。
「話をしたいんです。先輩とふたりだけで!」
「それがナ。
ふざけたことだって言ってるんだ!」
体が宙に舞った!
そのまま、床に叩きつけられた。
なんなの?これ!
全身を刺されたような痛み!
全身が焼けるような熱さ!
我慢できない悪寒!
全身を打った痛みより、刺された痛み、焼けるような熱さ、悪寒が怖ろしい。
全身、ブルブル震えている。
体中、冷や汗!
がまんできない!
床の上をあちこち転がる。
もうだめだった・・・
声出して泣いてた。
涙がポロポロ止まらない。
先輩が右手に小型の懐中電灯みたいのもの持ってる。
「陳さんからもらったオモチャ、よく効くナ。
電気椅子の死刑に使われるのと同じくらいの電流だ!
死なねえように色々、調整はしてる」
先輩が大澤さんたちを見回してる。
口元を大きく曲げた。
「別に死んでも構わねえけどナ」
小型の懐中電灯みたいな道具。みんなに見せる。
「アジアのある国で拷問と戦闘用に開発されたんだ。
コード名は『CB rale』!(シービーレール)。
強力な電流が人体に流れ、爆弾にもなる。
見た目は懐中電灯で、ホントに懐中電灯としても使える。
見つかってもサ。
『貰ったもんだ。知らなかった』
って涙流して言い張ればいいんだ。
少年法あるから、警察なんて、ちょろいもんだ!
お前らも、『CB rale』!(シービーレール)の使い方覚えろ。
こいつを実験台でナ」
先輩が倒れてる僕のこと見下ろす。
ちょっと大きな足だけど・・・
やっぱりカッコいい。キレイだなあ・・・
すっごく痛いけど・・・
「これが切り替えボタンだ。これがロック解除の方法。
電流はこのスイッチだ。
こいつを壁際に立たせろ!
安田!横山!しっかり押さえろ。
膝と足首もロープ縛れ」
「猿轡はどうするんですか?」
「ちょっと待て!
一番効果のある急所、教えてやる!
口の中だ!」




