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安田さんとの初対面ってこと!

 ぼくがその場を離れようってしたときだった。

 セーラー服の少女が東校舎の方へ歩いていた。

 髪型はポニーテール。背は僕と同じくらい。

 なんだか暗い雰囲気だった。色が白くて可愛い子だって思うけど・・・

 僕と同じく受験生だって思う。

 それにしたって、いまの時間、どうして東校舎の方へ・・・

 一階ってクラブ活動に使われてるから安全だということだけど今日はクラブはないはず。

 まさか・・・

 危ない人たちが集まってる三階に用事じゃないって思うけど・・・


 「すみません」


 ぼく、思い切って声かけてみた。

 ポニーテールの少女がぼくの方に顔を向ける。

 黒い瞳が印象的だった。


 「受験会場って南校舎です。右手です」

 

 少女がちょっとびっくりした顔。


 「よけいなこと言ってごめんなさい」


 ポニーテールの少女が微笑んだ。

 明るい笑顔だった。少しホッとした。


 「知ってる。ちょっと用事あって・・・」


 用事?


 「変なことばかり言ってごめんなさい。そちらには行かないほうがいいんじゃないかって・・・」


 ポニーテールの少女、僕のことじっと見つめた。

 そして嬉しそうな顔した。


 「ありがとう。本当に大丈夫だから」


 そう言って歩き出す。

 急に立ち止まって振り向いた。


 「うち、安田ひとみ。

 じゃあ」

 

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