ADHDのとある日常
3/9 (土)
今日から日記をつけてみようと思う。
飽きっぽい...というか、忘れやすい僕だけど、何日続けることが出来るかな。
そうだ、毎日飲む精神安定剤の隣に置いてみよう。
薬を飲むことは体に染み付いているから多分忘れないだろう。
薬は朝・昼・晩の食後に飲んでいる。
これでも忘れてしまった時は...どうしよう。 日にちが飛ばし飛ばしになってしまうかもね。
人間は、どんなに大切なことでも少しのことで忘れてしまう生き物だ。
僕の場合は、少し酷すぎるんだけどね(笑)
ああ、そうだ、名前とかも教えておこう。
僕の名前は立川瀬名だ。
仕事はフリーのプログラマーだ。 フリーだから仕事が来ない限りはいつも家で寝転んで過ごしている。
去年専門学校を卒業したばかりでまだ無名だけど趣味に金を使える程度には稼げているよ。数万円程度だけだけどね。
高校生の頃にADHD(注意欠陥・多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム)と診断されて以来、ずっとそれと一緒に過ごしている。この仕事形態にしたのも、これが理由だ。
面接なんてものは生まれてこの方受けたことも無い。 どうせ落ちると確信しているし、万が一に通っても、確実にASDやADHDが足を引っ張ることは目に見えてるからだ。
そんなことをして同僚や上司に迷惑をかける程度なら最初から1人で仕事をすればいいと思い、今の仕事に至っているわけだ。
服装も自由なのが嬉しい。就職活動をしたことがなくて、スーツは入学式にしか着たことはないけど、あんなに息苦しい服なんてスーツ以外には何もない。
そんなわけで、僕は仕事が来るまでお気に入りのこの黒いネコ耳が付いたパーカーを羽織って、パソコンに向かう。
机の上には自作のお粗末なSound voltex専用コントローラーとbeatmaniaIIDXのコントローラーが置いてある。
これらの音楽ゲームは、僕の趣味であり、時間つぶしに使えるからだ。
今日は仕事も来ていないし、前に来た仕事ももう終わらせたから一日中これをやって時間を潰そうと思う。
でもその前にまだ朝ごはんを食べていないな... 食べてこないと。
そんなわけでパンとスクランブルエッグとウィンナーを作ってきてササッと食べてきた。
簡単だが美味しい。
食器はまだ洗っていないが昼食には別の食器を使えばいいだろう。
午前 12:30分。 実に3時間半もSound voltexをしていた。
さてと...今日は何を作ろうかと思っていたら、実家から送られてきたカップ麺が目に付いたのでそれにした。
簡単に作れて美味しいが、健康には悪いのであんまり食べたくはないのだが、時間が時間で作るのが面倒だったから仕方なくこれにした。
そして食べ終わったら休憩がてら外に出ることにした。 今日は日差しが気持ちよかった。 暖かい日差しというのは浴びているだけで穏やかな気持ちになれる。
そして30分ぐらい外を歩き回って、家に帰ってきた。パソコンを確認すると、メールが1件、やって来ていた。
内容を確認するとどうやら大学の友達からのメールのようで、進捗の話をしてきたようだ。
僕は一応食っては行けていると返した。特に書くこともないなら簡潔に済ませるのが吉だ。
そうやって返した後に。今度はbeatmaniaIIDXの自作コントローラーを持ち出し、BMSをすることに決めた。
コントローラーを接続し、BMSのファイルを開き、アクセスする。
仕事がある日はこんなにのんびりとは遊べないのだが、新しい仕事はまだやってきてないので遊んでいる。
むしろ遊ぶ以外にやることがない。友達は就職しているらしいが、僕はフリーなのでいつでも空いているからだ。
音楽ゲームは始めてから数時間は楽しいが、同じことをずっと続けているとさすがに飽きてくる。BMSに飽きを感じてきた頃には時計の針は3時を指していた。
さて...次は何をしよう...。眠ってもいいのだが、こんな真昼間から寝てしまうと夜に眠れるかどうか怪しくなってしまう。 ...そうだ、動画を見よう。
そう思い立つと、次は動画投稿サイトへと向かう。自分は投稿はせずに、投稿されている動画を見る派だ。
関連付けていた実況をまとめて見て時間を潰した。 全て見終わった頃には針は8時23分を指していた。
あぁ...もうこんな時間かと思いながら、台所へと向かっていく。
残っている野菜類を見て、今晩はカレーに決めた。ルーもちょうど一食分残っていたと言うのもあるが。
野菜をまずは一口大に切り、次に鶏肉を乱雑に切る。 そして水を張った鍋に切った具材をまとめて入れ、次にルーを入れる。後は適度にかき混ぜながら煮れば完成だ。
と思ったが、カレーを作り終わったところで、ご飯を炊くのを完全に忘れてしまっていた。
渋々、米を洗い、炊いた。
そうしてご飯を炊き終わったら、皿にご飯を盛り、カレーをかけた。
かけた後に自分のパソコンが置いてある机へと移動し、皿を置く。
皿を置いた後に、お茶やコップなども持ってきて、入れた。
そうやって食べる準備を終えてから、ちゃんと頂きますを忘れずにしてから食べ始めた。
自作だからあんまり言いたくはないのだが、美味しかった。
完食した頃には針は9時を回っており、いつもの寝る予定の22時まではもう1時間もなかった。
急いで食器を片付け、風呂場へと行き、湯を沸かし、湯が沸くまで待った。
湯が沸いてから風呂場の脱衣所へといき、服を脱ぎ始める。
朝身につけた猫耳の着いた黒いパーカーは何日も着回すために自分の部屋へ置いてきた。
服を脱ぎ終わったら、浴室へと入る。
寝る時間が迫っているとはいえ、お風呂などをお粗末にしてはいけない。頭をしっかりと洗い、体をスポンジなどでしっかりと洗い、顔を洗顔料でしっかりと洗ってから、浴槽内へと入った。
別に一日特に何もしていないので全身の疲れが取れるとかそんな感じはしないのだが、とにかく暖かいお湯の中に入っているというのは至福の時間だった。 出来ればずっとこのまま入っていたい...といつも思うが、その気分をいつも寝ている22時という時間が無情にも壊してくるのだ。
自分がその気分を壊されたのは今日は21時45分だった。
渋々浴槽から上がり、浴室から出る。 近くのロッカーからバスタオルを取り出し、体を拭く。パジャマは出し忘れてしまっていたので、裸のままで自室へと向かい、タンスを開け中から半袖のパジャマを取り出した。
続いてその下の段からパンツと長ズボンを取り出し、取り出したい服を身につける。
そして衣服をみにつけた後に自分が風呂に入る前にここに脱ぎ捨てたパーカーを身につけ、そしてそのままお布団へと入る。
-お休みなさい-
読んでいただいて、どうでしたでしょうか...。
評価などはあまり辛辣な言葉でなければどんな評価でも受けつけます。
また、ここは直した方がいいなどの意見も受け付けておりますので。